[COLUMBIA] S.フランソワ(pf) / フランク:前奏曲・コラールとフーガ, フォーレ:即興曲2番, 夜想曲2, 4番
商品コード: 1284-002
商品詳細:フランソワの中でもバッハと並んで特にレアな盤。特にフォーレはフランソワならではの変幻自在で乗りの良い誰にも真似できない演奏。これぞフランソワというスタイルだ。ショパンに見られたような沈んだニヒリズムはなく、フランソワの明の個性が爆発している。フランクも個性が際立つ演奏だ。超珍品にして超名演。過去に4回の入荷があるものの、棒付ジャケがオリジナル。サンソン・フランソワ( 1924-1970)、フランス人に愛されたピアニスト。フランス人の両親の下、1924年独・フランクフルトに生まれる。エコール・ノルマル、パリ音楽院と学び、M.ロン、ルフェビュールに師事。1943年第1回ロン・ティボー・コンクールの優勝者。1970年ドビュッシーの全曲録音の途中、46歳で没。演奏スタイルは、晩年に近づくにつれて、より個性的になった。真の芸術家タイプ。19世紀的なスタイルを'60年代に残し続けたが、酒で命を落とした。これは1956年のフランク/フォーレというカップリングの知られざる録音である。天才の閃きが散りばめられている。即興性も感じられ、自然ながら独創性に満ちている。演奏の歴史を見てもここまでしっかりと伝統的な手法を行いつつ個性を展開するスタイルは他になく天才の域なのだろう。テンポは自在に操るが聴いている方はさほど違和感を感じないという不思議な現象で、普段乗り物酔いに敏感な方がある運転手の時だけ全く問題が起こらないという現象に似ている。勿論ロマンチックであるが必ずしもフランソワの聴かせてやろうとする意図ではなさそうである。感じるままに弾いたら結果的にそうなったにすぎない。だがら大衆的人気の大きなピアニストとは逆のことを平気でやってのける。サビの部分をそっけなくすっ飛ばす。Bメロに対して異常なほどの愛着を寄せるなど、気分が優先する彼独自の感覚の世界に引きずり込まれる。何が起こるか先が読めない面白さ、楽しさこそフランソワが愛される秘密と感じる。一度じっくり聴き終わってもなぜか思い出せない、反復できない。その悔しさ、してやられた感覚こそが彼の持ち味だろう。フランクがこれほど軽く感じられる演奏は他に聴いた事がない。フォーレはヴァランタンとは異なる性質の閃き、輝きに満ちている。情感ではヴァランタンが上だが、意外性、展開などはフランソワにしかできない世界!10"ながら大きな存在感を持つLP!ステレオは存在しない。
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