[ASTRÉE] H.スミス(lute) / D.ゴーティエ:リュート作品集/組曲1番 ニ短調, 組曲2番 イ長調, 組曲7番 イ短調
商品コード: 1285-050
商品詳細:ホプキンソン・スミス(1946-)は米国ニューヨーク生まれ、スイス・バーゼル在住のルネサンス・バロックリュート奏者、ルネサンス・バロックギター奏者、テオルボ奏者、ビウエラ奏者。バーゼル・スコラ・カントルム教授。ハーバード大学において音楽学を専攻後、1973年に渡欧、エミリオ・プジョルおよびオイゲン・ドンボワに師事する。1970年代中頃、ジョルディ・サバールらと共に古楽アンサンブル、エスペリオンXXを設立、十年間活動を続けた。1980年代中頃よりソロ活動に重点を移し、これまでに20以上ものソロ・レコーディングを行っている。古楽器における様々な撥弦楽器を弾きこなし、そのレパートリーは、ビウエラ、ルネサンスリュート、テオルボ、ルネサンスギター、バロックギター、バロックリュートなど、非常に幅広い。2001年6月に初来日してバロックリュートを弾き、以降、何度か日本においてもリサイタルを行っている。後進の教育にも熱を注ぎ、バーゼル・スコラ・カントルムの教授として、エドゥアルド・エグエスやエディン・カラマーゾフ、ヴァンサン・デュメストルらを始めとする多数の著名なリュート奏者を輩出している。ドゥニ・ゴーティエ(Denis Gaultier)・(1603– 1672) は、フランスのリュート奏者・作曲家。従兄にエヌモン・ゴーティエ(1651年没・老ゴーティエ)がおり、二人は近しい間柄だった。二人を区別するためにドゥニ・ゴーティエは「若きゴーティエ」と呼ばれたが、それでもなお当時の出版社はしばしば両者を取り違えていた。おそらくパリのオルガン奏者シャルル・ラケの弟子であり、その死を悼んでゴーティエはトンボーを作曲している。ゴーティエは宮廷楽団員を務めたことはなかったが、サロンにおける演奏を通じて名声を博した。ゴーティエ作品は、主にリュートのための舞曲組曲で占められている。後半生において以下の3つの曲集が出版されている。《神々の修辞学 La rhétorique des dieux》(1652年、12の旋法を用いた組曲集)、《新しい3つの様式によるリュート曲集 Pièces de luth sur trois différens modes nouveaux 》(1670年頃)、《ゴーティエ氏とその従弟で若きゴーティエ氏によるタブラチュア集 Livre de tablature … de Mr. Gaultier Sr. de Nève et de Mr. Gaultier son cousin》(1672年頃)。レコードのタイトルは「神々の修辞学」( La Réthorique Des Dieux)となっている。ホプキンソン・スミスの録音は多くないが、ゴーティエ一族のスペシャリストとしての存在感は大きい。2001年の来日時にはエヌモン・ゴーティエ(1651年没・老ゴーティエ)でプログラムを組んでいた。1944年製のバロック・リュートの音は現代楽器と異なり、輝きが少なく、燻し銀の音である。これら3曲は殆ど世界初録音、或いはそれに近い録音と思われる。ゴーティエ作品に関してはホプキンソン・スミスの独擅場であるらしい。何より楽器の鄙びた響きが何とも良い。
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