[ルーマニアElectrecord] R.ルプー(pf) C.ブゲアヌ指揮シネマトグラフィ-so. / ベートーヴェン:Pf協奏曲3番Op.37
商品コード: REG-2520n
商品詳細:ラドゥ・ルプーの国際デビュー前の地元録音。奇しくもDECCAデビューも同曲だった('71年SXL 6503)。1945年ルーマニアに生まれたルプーは1960-8年モスクワ音楽院でS.ネイガウスに師事。'60年代3つの国際コンクール(クライヴァーン、エネスク、リーズ)で優勝、'69年ロンドン・デビュー。これを聴いて驚いた。DECCA録音とは比較にならない、強靭なエネルギーとリリックな情緒を兼ね備えた、超が付く逸材。一音一音がオーラを放つ、比類なき才能。彼の録音の中でベスト!日本ではラドゥ・ルプーという表記が多く見られ、招聘会社KAJIMOTOによる表記も同じ。ただし、本来 Lúpu の末尾の音節の読みは短く「ルプ」である。当社ではこれまでルプーとしてきた慣例に倣いルプーとする。ルプーの名を有名にしたのは、「ヴァン・クライバーン国際コンクールの副賞であるコンサート契約を全部断って帰国した」ことである。これがソ連当局の要請なのかどうかは不明であるが、この行動はかなり話題となった。勿論、これでアメリカへの演奏はしばらくは叶わなくなったものの、リーズ優勝後にデッカと契約し、そのディスクの名声によってアメリカにデビューするという二重の手間をかけた活動でも知られる。DECCAにはベートーヴェン(ピアノ・ソナタ、協奏曲)、シューベルト(ピアノ・ソナタと即興曲・小品集)、ブラームス(ピアノ・ソナタ第3番と後期小品集)、シューマン(クライスレリアーナ・子供の情景ほか)などがある。シモン・ゴールドベルクとの共演によるモーツァルトやシューベルトのヴァイオリン・ソナタの録音は、定番として知られている。また、マレイ・ペライアとはピアノ・デュオでモーツァルトを、ダニエル・バレンボイムとはシューベルトの作品集を録音している。