[MELODIYA] V.メルジャノフ(pf) / ショパン:24の前奏曲Op.28(全24曲)
商品コード: 1287-035n
商品詳細:ヴィクトル・メルジャノフ(1919-2012)はロシア・タンボフ生まれ。1936年から1941年までモスクワ音楽院でサムイル・フェインベルクにピアノを、アレクサンドル・ゲディケにオルガンを師事した。ゴリデンヴェイゼル一派である。1945年第3回ソ連全国ピアノ・コンクールにおいてスヴャトスラフ・リヒテルと首位を分け合ったことにより国際的に認知された。1949年には、ショパン・コンクールで6位入賞。モスクワ音楽院の大理石の壁に、スクリャービンやラフマニノフの名と並んでメジャノフの名が刻まれた。1946年にモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の独奏者に迎えられる。つまりメルジャノフはゴリデンヴェイゼル一派の強力なルートの上にあり、メルジャノフの門下生にはあのブーニン、シュバノワらがいる。メルジャノフの録音の大半はモノラル期。これはショパン弾きであるメルジャノフの初期の代表作。重厚さをしっかり保つ巨匠の風格が漂う演奏。これぞロシアピアニズムの醍醐味の一つ。日本での人気は今一つだが60年間に200回以上の演奏会を行い、1947年よりモスクワ音楽院で後進の指導に貢献した。その割に録音が多い。ラフマニノフ国際ピアノコンクールの創設者でもある。知名度はいまひとつだが多くのロシアンスクールの中では重量級の演奏ができる大物である。感覚的に軽快さを求める若い世代より前の時代の人だがその中にあってなかなか突き抜けた演奏のできる器用なタイプ。何故日本で無名なのか理由は簡単。誰か注目するほど彼のレコードは出回っていないから。前時代的なピアニストという烙印を押されてしまっている。ショパン弾きであるメルジャノフのショパンこそ若手では真似のできない境地にある。開祖たちのレコードの入手は困難で高額、この程度の価格でこのレベルの内容が聴けるのは第2世代の大物しかいない。1959年頃の録音だけに影を引いた間の語らせる演奏ができるピアニストであった。初出のプレ・メロディア中期レーベルはなかなか無いのが現状。
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