商品コード:1287-016[Les Discophiles Français] K.リステンパルト指揮ザール室内o./cho. M.アスト(ca) H.クレッチマー(t) / バッハ:カンタータ53, 55, 189, 200番
商品コード: 1287-016
商品詳細:DF時代、リステンパルトの珍しいカンタータ4曲入り。しかも、アルトとテノールのための4曲である。リステンパルトは、レーベルが変わっても比較的変化の少ない指揮者で、ここでもすっきりしているが、様式美を美しく描き出し、これ以上のバックは無いのではと思える。アストのソロは少年の声を混ぜたような高めのクリアーなアルトでオペラ歌手のアルト域とは全く異なる。人間の悲しみを内包した穏やかさという難しい表現を、大女優のように美しい声で見事に歌い上げる。無名だが最高の宗教系アルト歌手である。真摯な心の歌をリステンパルトが盛り上げる様は、バッハの持つ優しさと厳しさを上手く音で表現している。リステンパルトは、ベルリン時代の1951年にRIAS室内o.とカンタータをかなりの数録音している、LP化はされていない。カンタータはDFが最初ではないので練り上げられた演奏である。この4曲はベルリン当時録音されておらず、これが初録音となると思われる。当時ベルリンでアグネス・ギーベルとフィッシャー・ディースカウと知り合ったことが、これらのDF録音へと発展したらしい。1951年という古い時代から正統派のカンタータ演奏をしていたとみられ、伝統あるドイツでも相当の初期と言える。それらの経験が実ってLes Discophiles Françaisへの録音が認められたのだろう。Les Discophiles Françaisヘ12"×2枚と10"×1枚の7曲を録音している。他の曲はマルセル・クーローが録音している。リステンパルトのカンタータ録音は人類の遺産であるといって過言ではない。リステンパルトのオケの見事さはB面の頭カンタータ189番の冒頭にも集約されている。
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