[Les Discophiles Français] Y.ナット(pf) / コレクターズ・シリーズ・「イヴ・ナット-2」・10"・全4点4枚バラセット
商品コード: 1287-009p
商品詳細:フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「イヴ・ナット-2」。フランスのピアノ界の重鎮イヴ・ナット(1890-1956)はフランスのピアニスト、作曲家。ベートーヴェンの全曲録音で有名である。ベートーヴェンの次に力を入れたのがシューマンだった。ナットは1930年から1955年までにシューマンの主要ピアノ作品を録音している(LP録音は1950-55年・協奏曲を除く)。ベートーヴェンと並び決定的な名演であることは言うまでもない。ベートーヴェン同様ナットのシューマンがあれば極端な話、他はなくとも良いという話は昔からよく聞く。ロマンの香りを存分に漂わせていながら力強く骨太の安定した演奏。聴いた後の満足感はどのピアニストのものより大きいだろう。コルトーのショパンと同じような絶対的な安心感がある。イヴ・ナット(1890-1956)はコルトー(1877-1962)とパリ音楽院で同門であり、コルトーより13歳年下だったが6年早く亡くなった。もはやコルトーと同格のフレンチ・ピアニズムの権化といって差し支えないと思われる。ナットのシューマンはベートーヴェン同様圧倒的な演奏で、他者の追従を許さないものがある!亡くなる1956年まで、パリ音楽院の指導的教師の一人として、ジュヌヴィエーヴ・ジョワやピエール・サンカンらを育てた。多くのフランス人の演奏スタイルとはかなり異なる精緻で計算されたタッチはコルトーのような芳醇な音色で表現するのとは逆のアプローチを特徴としている。ナットの指は短く特別な運指で対応していたと言われるが、そこから生み出された鋭角とも言える表情は異端のフレンチ・スタイルと言って過言ではない。ナットの重要な録音はベートーヴェンとシューマンであると言って過言ではない。今回10インチ盤・全4点4枚バラセットを作った。ショパンは当セットのものではない10"がオリジナルで、唯一の録音。
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