商品詳細：フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「モーリス・エウィッツ」。モーリス・エウィッツ (1884-1971)を単に古臭い前時代的な指揮者と思っている方はここでその誤ったイメージを修正していただきたい。未だモーリス・エウィットとしている業者が殆ど全てだがフランス人はエウィッツと発音するので当社ではモーリス・エウィッツと統一する。モーリス・エウィッツはカペーQt.の第2Vn奏者であることはよく知られている。リステンパルトがDFに録音する以前はDFのオーケストラ関連の録音を一手に引き受けており、ロマン派作品を中心にレパートリーがあるものの、モーツァルト/ベートーヴェン関係の録音が多い。ある程度重厚で切れのあるスタイルは1950年代初期のフランス・オーケストラを代表するスタイルの一つである。今聴いても古さを感じさせない優れた演奏であり、何といってもLes Discophiles Français特有の前に突き出してくる音質が素晴らしい。今回は全てLes Discophiles Françaisの7インチ(33回転)発売分である。7インチがオリジナルのものとそうでないものが混じるが、7インチのコレクションも面白い。

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