[Le Chant de Monde] E.ギレリス(pf) K.コンドラシン指揮/A.ガウク指揮ソビエト放送so./ プロコフィエフ:Pf協奏曲3番Op.26, ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
商品コード: 1287-004
商品詳細:プロコフィエフ:Pf協奏曲3番は1955年モスクワでのライブ録音らしい。MELODIYAではこの1曲入りの10"が1956年にリリースされた。当LPのB面に収録のショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96は発売年こそ不明だがMELODIYAでは珍しい7"・33回転盤で発売された。以降12"化はされていないと思われる。ランスでは1959年頃この2曲がカップリングされLe Chant de Mondeから発売された。フランス盤は音質も良く針を選ばずトレースは容易である。ギレリスのプロコフィエフ:Pf協奏曲3番であるが、これほどツボにはまった演奏もないだろう。「鋼鉄のタッチ」と称されたギレリスの鋼のように切れ味のあるシャープな音がプロコフィエフによくマッチする。オケもギレリスに合わせてか切れ時の良い辛口の演奏となっている。以降様々なタイプの演奏がプロコフィエフの協奏曲では出てくるが、ギレリスのこのスタイルが一つのスタンダードになり得たことは想像に難くない。協奏曲第3番は多くのピアニストによって盛んに演奏・録音が行われており、プロコフィエフの協奏曲の中では最も有名な作品の一つとなっている。不協和音などプロコフィエフならではの表現が遺憾なく織り込まれており、全体として活気溢れる曲調である。1960年代に入るとフランソワ、カッチェンなどそれぞれのスタイリッシュな演奏も出てくる。しかし1950年代にギレリスが放ったインパクトは大きく、この曲のイメージを固定した演奏とも言える。
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