[MELODIYA] G.ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト放送so. / ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」Op.95
商品コード: 1288-049n
商品詳細:たとえ旧ソ連の指揮者といえども大物になれば本人の好き嫌いを問わず必ず録音させられる曲であろう「新世界より」。当社のお客様であれば数枚を既にお持ちであろうことは想像に難くない。だからこそロジェストヴェンスキーのようなかなり個性的な演奏は大歓迎なのである。ロジェストヴェンスキーはどんな演奏でもらしさを見せてくれる個性派であり、ロシア的な部分を色濃く持った指揮者だからこその人気なのだろう。1980年代に入り登場する新人指揮者たちはもはや彼のようなロシアらしさをきっぱり捨て去ったインターナショナルな資質で勝負している感が強い。爆奏のDNAを色濃く受け継いだロジェストヴェンスキーはMELODIYAをMELODIYAたらしめている最後の指揮者かも知れない。だから面白いのである。西側欧州指揮者とこれほどまでに異なる感性はもはや楽しくなってしまう。冒頭から金管楽器にフルパワーで鳴らし込む、これは西側ではやらない。硬質で鋼のようなオケのユニゾンは鋭く、優しい印象は微塵もない。金管は勿論、木管、弦楽器に至るまで叩きつけるような演奏はMELODIYAにしか存在できない。しかも西側ではオケの均質化が言われ始めた1974年である。DGGでこんな演奏は社の幹部が認めるはずがない。カラヤンの正反対を本気でやってのける国、これが旧ソ連の面白さであり、ロジェストヴェンスキーの個性である。精神性などどうでもよい、ただただ究極に派手に鳴らした「新世界より」。没個性とは対極にある恐ろしい演奏である!
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