[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮フィルハーモニアo. / ベートーヴェン:交響曲3番Op.55「英雄」
商品コード: 1289-044
商品詳細:英国COLUMBIAは1951年~1955年にかけてカラヤン/フィルハーモニアo.で最初のベートーヴェン交響曲全集をモノラル録音で制作した。9番だけはウィーンで録音を敢行してからEMIとは関係が悪化したようである。その後1954年頃、オットー・クレンペラーがウォルター・レッグにCOLUMBIAに招かれ(契約は1952年)3/5/7番の3曲をフィルハーモニアo.と単独でモノラル録音を行った。ウォルター・レッグはおそらく次の全曲録音はステレオでクレンペラー/フィルハーモニアo.でやろうと考えていたと思われる。1945年にウォルター・レッグが私財を投入して創設したEMIのための録音専用オーケストラであるフィルハーモニアo.はそれまで音楽監督を置かずクレンペラー、フルトヴェングラー、カラヤンの3人を適時指揮者として運営していたが、カラヤンは、1955年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任したため、1959年にはクレンペラーは常任指揮者(後に終身)に就任し、多くの演奏、録音を残すことになる。クレンペラーによる英国COLUMBIAのベートーヴェン交響曲全集録音は1957年~61年の間にモノラル/ステレオで行われた。クレンペラーの代表的な録音となったベートーヴェン交響曲全集だった。3番は1959年10/11月の録音でこれらは各国EMIグループのレーベルからプレスされ全世界的に販売された。EMIグループの最初のステレオによるベートーヴェン交響曲全集が売りであった。3番は英国COLUMBIAで2回録音があり1955年のモノラルと1959年のモノラル/ステレオ録音がある。全集化されたのは勿論2回目録音。記載はないが勿論ウォルター・レッグがプロデューサーを務めた。カラヤンはDGGに移籍し、ベルリンpo.の帝王と呼ばれるようになり、クレンペラーはフィルハーモニア管弦楽団を掌握し英国COLUMBIAのトップ指揮者として世界的な名声を得ることになる。クレンペラーは1972年1月に公の演奏活動から引退を表明。同年末にはレコーディング活動からも引退する。このベートーヴェン交響曲全集録音は英国盤のプレスが多く、ステレオのSAX 2354などは一時値崩れを起こすに至ったが、フランス盤はそう滅多にない為、今以って希少盤である。クレンペラーの特徴がよく表れた演奏であり、好き嫌いはあるにしろ、歴史的であり特別な演奏であることは確かだろう。SAXFで聴けばSAXとはまた違った印象を持たれるに違いない。クレンペラーの持ち味であるゆっくりしたテンポと豪快な演奏は今もって人気が高い。
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