[COLUMBIA] I.マルケヴィチ指揮フィルハーモニアo. / チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」, 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
商品コード: 1289-039
商品詳細:マルケヴィチによるオーディオファイルの代表作。この仏パテプレスは特に珍しい。チャイコフスキーの有名なバレエ曲「くるみ割り人形」Op.71を作者が8曲の組曲に改編したのがこのOp.71a。管弦楽曲として鑑賞できるようにした狙いがあったと思われる。実はバレエ上演より先に初演された兄弟曲と言える。流麗にして優美なテーマが冴える。クリアーだが豊かな仏SAXFプレスの音は魅力的。鏡のように光沢のあるジャケットは存在感大きい!! イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)はウクライナのキエフ(キーウ)生まれだがフランスに帰化した指揮者。バレエ・リュスの主宰、セルゲイ・ディアギレフとの出会いが重要な点であり、彼の運命を決めた事実である。ロシア・バレエ団からの委嘱作品によって衝撃的なデビューを果たし、1950年代初頭よりLP録音に活躍した。時期的には英国EMI、フランス・パテ、DGG、PHILIPS、PHILIPS以降の5期に大きく分けられる。勿論英国EMI以前にも録音はあるが僅かである。それぞれのレーベルでメインに近い指揮者としてそれぞれ多数の録音を行った。EMIでは1949年フィルハーモニアo.と初録音してからEMIと契約して1953年にはロンドンに転居したが僅か6曲程度の録音で1954年には早々とHMVとの契約を終了。1954年後期からフランス・パテ・マルコーニと契約し、ストラヴィンスキー2曲をVSMに録音。その後、次々とフランス国立放送o.と録音を行っていった。パテ・マルコーニとは相性が良かったようである。一度は契約を解消したフィルハーモニアo.と何故再び1960年頃共演を行ったのか定かではないが、確かに英国でのフィルハーモニアo.との録音である。カラヤンなども盛んに取り組んだ選曲だが、マルケヴィチの演奏は何所にも力みがなく自然な仕上がり。それでいて上質なものを感じる。どうやらこの録音を最後に本当にフィルハーモニアo.とは録音することはなかった。完全主義のマルケヴィチはどのオケからも最終的には離反される運命のようであった。フィルハーモニアo.との最後の録音を心して愉しんでいただきたい。マルケヴィチについては当社ホームページのお役立ち機能→巨匠について→『イーゴリ・マルケヴィチ』の詳しい解説をご参照ください。
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