[Pathé ] M.d.ラクール(cemb) / 「フランスCemb曲集」F.クープラン(9曲), ダカン, ロワイエ, コレット, ダンドリュー, ラモー, 他(各1曲)
商品コード: 1291-060
商品詳細:原題が「18世紀の女性の肖像」。F.クープランを始め、タイトルに女性の名前が付けられた曲を集めて演奏している。好企画であり、同様のアルバムが他にないのが不思議なくらいだ。奏者のラクールはパリ音楽院の教授で、そのためか録音は非常に少ない。SP時代にマルティヌーの協奏曲の録音があるくらいか。このアルバムはレア中のレアと言える。何よりジャケットの写真が内容の素晴らしさを表している。最後にラクール作曲の小品があり、これが妙に可愛い。珠玉の1枚。チェンバロ奏者、マルセル・ドゥ・ラクール(1896-1997)はアルザス系ロレーヌ人の父親とフランシュ・コンテ系の母親の間にマルセル・シェーファーとして生まれた。彼女はピアノから始め、次に得意の楽器であるハープの演奏を学ぶ。彼女は弁護士で大の音楽愛好家であるロベール・ドゥ・ラクールと結婚し、ラクール姓となる。 1920 年代半ばにパリに移住。彼女はそこでワンダ・ランドフスカの生徒となり、その後主にチェンバロにキャリアを捧げることとなる。彼女はチェンバロ音楽を再び流行させた最初のフランスの音楽家といわれる。1955年に彼女はパリ国立音楽院にチェンバロのクラスを設立した。1958年から、彼女は引退する1967年9月までこの教えを続けた。彼女の生徒には、フランス人に加えて、北米、ドイツ、オランダ、ブルガリア、ポルトガル、中国からの多くの外国人が含まれている。マルセルとロベール・ドゥ・ラクールの意志から2000年にラクール財団が誕生し、チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン、またはハープを中心に音楽家の才能を奨励し、サポートしている。先駆者であるワンダ・ランドフスカ(1879: - 1959)はワルシャワ生まれ。彼女はフランスでも活動したが1939年に米国に移住し、1941年にアメリカの市民権を取得し米国RCAに録音を行った為、フランスの貢献したチェンバロ奏者としてはマルセル・ドゥ・ラクールのほうが著名である。ランドフスカの意思を継いだ奏法は優雅であり、楽器の種類を超えた優れた音楽家である。
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