[Club Mondial du Disque] W.ボーレ(pf) G.セバスティアン指揮シュトゥットガルトpo/H.フェルナンデス(vn) G.プレートル指揮シュトゥットガルトpo./ モーツァルト:Pf協奏曲20番K.466, Vn協奏曲4番K.218
商品コード: 1291-016
商品詳細:非常に珍しい、モーツァルトのLP。音源は不明でClub Mondial du Disqueのオリジナル録音の可能性も高い。Vn協とPf協のカップル。A/B面どちらもおいしい。しかも、両方中堅の奏者ながら、他では見ない録音。A面Pf協奏曲20番は、キリリとした一音一音に美しい響きが付いて、粒立ちの良さが魅力。B面K.218は、ERATOで活躍したヴァイオリン奏者のフェルナンデス。彼女にとって唯一のモーツァルトか?指揮がプレートルというのも本当?と思うようなカップル。ヴィヴラートの少ないストレートな表情でいて、愛しさを感じる。ヴァイオリンのユゲット・フェルナンデスの生まれ年は不明だが、スぺインにルーツを持つ家系のフランス生まれと思われる。1950年代中期にはERATOのモノラル録音があり、早い段階でERATOのバロック作品になくてはならないヴァイオリン奏者となった。世のヴァイオリン奏者はまだまだSP時代のロマンチックなスタイルを継承しており、ヴィブラートをタップリきかせた演奏を人々も求めていた。そんな時代に突然ノン・ヴィブラートでクールに弾くスタイルのフェルナンデスが現れた。ERATOはバロックに力も入れ始めた矢先であり、フェルナンデスのスタイルはこれからERATOが目指そうとした世界感とピッタリ一致したのだろう。当時全く無名の女性奏者を抜擢した。モーツァルトの協奏曲4番はClub Mondial du Disqueのみ発売のマイナー録音で殆ど知られていない。指揮はあのプレートル。ここでフェルナンデスはこれまでのバロック作品の演奏とは少々異なる愛らしい演奏を見せる。女性らしさが全面に出たコケティッシュな表情で演奏。ヴィブラートも僅かに用いるが、絶えず震えるような細かな音の揺らぎが何とも素敵な表情を作っている。これまでにない可愛い系のモーツァルト。ピアノのヴァルター・ボーレは1908年ドイツ・ケルン生まれのピアニスト。詳細は不明。VOX、DGGなどに録音が有り、バルヒェツトQt.と数点の室内楽録音を残している。Les Discophiles Françaisにもバリトン歌手R.ティツェの伴奏をした録音もある。1970年代まで録音があるがモーツァルトの協奏曲はこの1曲のみと思われる。大物ピアニストのも負けない実力の持ち主である。リリックであり明瞭なソロを展開する。2曲とも第一級の内容。モーツァルト好きには珍品にして優秀盤!
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