[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮フィルハーモニアo. / ロッシーニ:序曲集
商品コード: 1292-056
商品詳細:ジュベール工房の綺麗なデザインのジャケットに入ったフランスデザイン。英国COLUMBIAよりモノラル/ステレオ何方も音が良い。カラヤンの中でもこれは案外プレスが少ない。フィルハーモニアo.の甘さと軽やかさがよく出た演奏でストレスなく楽しめるはず。ジャケットも保存状態が良い。フランス盤は通常、裸で入っているため美品はまずない。カラヤンは何度かロッシーニ:序曲集を録音しているが、この初回録音であるフィルハーモニアo.との録音は意外なほど優れた録音である。今となってはさほど特別感はないかもしれないが、これだけのクオリティの高い録音をさほど根を詰めたリハーサルなしにやってのける才能は当時稀であり、次々と全く性格の異なる作品を録音してゆく技量に、何所のレコード会社も喉から手が出るほど欲しがった指揮者であることは理解できる。EMIの名プロデューサー、ウォルター・レッグが私財を投じて創設したEMIの為の録音専用のオーケストラであるフィルハーモニア管弦楽団は当初音楽監督を置かず、1948年にはクレンペラー、フルトヴェングラー、カラヤンの3人を相次いで定期公演の指揮者とし運営していたが、フィルハーモニアo.との良好な関係を構築したかに見えたカラヤンは、1955年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任してしまい、その後期待されたカンテッリが1956年に航空事故で急死したことで、リーダー不在の危機が囁かれたが、レッグは大戦後ポジションに恵まれなかった観のあるオットー・クレンペラーをトップに据えることを決断した。1955年当時カラヤンはまだEMIに籍が在り、ロンドンとベルリンを行き来していた。カラヤンは結果、フィルハーモニアo.と大変な数の録音を残したが、改めて聴いてみれば、それらのほぼ全てが名演と呼んでしかるべきクオリティを誇っている。中でもロッシーニ:序曲集のスムースさは目を見張るものがあり、後年DGGのベルリンpo.との再録音と比較すれば、それは明らかである。中でもフランス・モノラル盤は英国とはカーヴが異なり前に張り出すパワフルな音質を持つ。
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