[Le Club Français Du Disque] C.エルフェ(pf) S.ボド指揮チェント・ソリo. / ルーセル:蜘蛛の饗宴Op.17, Pf協奏曲Op.36
商品コード: 1292-034p
商品詳細:ルーセルのバレエ音楽「くもの饗宴」の楽想は、ファーブルの昆虫記を題材にした全2部13曲からなるバレエ曲。まさにフランスらしい曲で名曲の一つと言ってもよいと思う。但しバレエ曲全曲が演奏、録音されることは稀で、作曲者自身によって「交響的断章」と呼ばれた演奏会用の組曲が通例となっているここでも「交響的断章」が演奏される。「くもの饗宴」は初期のルーセルの作品の代表作であり、クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルの作風に倣った、印象主義的な筆致を採っている。1912年に芸術劇場(Théâtre des Arts)の依嘱によって作曲された。バレエの大筋は、女郎蜘蛛の巣にかかって喰われてしまう昆虫たちに関連している。2部(全13曲)からなるバレエ曲ではなく、組曲風に作曲者自身の手によって編曲された「交響的断章」の全7曲から5曲選んで収録されている。ここでは第4曲の「カゲロウの羽化」と第6曲の「カゲロウの葬送」が割愛された。収録時間の為だろう。B面にはピアノ協奏曲が収録され、フランス・ピアノ界の重鎮エルフェのピアノ・ソロとA面と同じS.ボド指揮チェント・ソリo.による演奏。ピアノ協奏曲としてはメジャー作品ではない。ルーセルらしい幻想的な雰囲気が一杯溢れていて結構聴き応えがある曲。片面一杯使い、攻撃的なオーケストラで始まる。いかにも現代曲といえる作風でエルフェのピアノが冴える。第2楽章でガラリと風景が変わる。1928年の作で、ラヴェルの曲を発展させたような曲調を持つ。しかし何と言ってもA面の「蜘蛛の饗宴」が内容的にも演奏も注目されてしかるべきもの、ボドーはブランコとロザンタールの良い所を取ったような感じでフランスらしい香りが漂ってくる。ステレオも存在するが超希少!
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