[Le Club Français Du Disque] A.アルヘンタ指揮チェント・ソリo. / ラヴェル:道化師の朝の歌, マ・メール・ロワ, パヴァーヌ, スペイン狂詩曲
商品コード: 1292-033
商品詳細:入荷の少ない希少タイトル、モノラル録音のラヴェル管弦楽曲集。スペイン人指揮者アルヘンタは、このクリュブ・フランセに何点か録音があり、どれも注目のアイテムだが、これもその一つ。アンゲルブレシュトとはまったく異なる、ストレートで熱気のあるスタイルは好感が持てる。B面の頭にパヴァーヌが入っていて、ホルンを歌わせたしみじみとした旋律がひなびた雰囲気を醸し出す、良い味の演奏だ。チェント・ソリの弦楽も彼が振ると素晴らしい。超名演!アタウルフォ・アルヘンタは1914年スペイン生まれの天才肌指揮者。これからという1958年に44歳にして事故死してまった為録音は少なく、ラヴェル:管弦楽作品集は唯一の録音。ステレオは存在しない。非常にスペイン的な表情を持ち、むせかえるような熱気が立ち込め、モノラルの強いアクセントで彩られた演奏。決して洗練されているとは言い難いが、当時のフランスのオケのパワーを示す録音である。尚Le Club Français Du Disqueによく出てくるチェント・ソリo.又はセント・ソリo.は、当時のレーベル契約等の関係から、公演活動を行わない録音専用のオーケストラで、パリ音楽院o.、あるいはラムルーo.のメンバーが主となり、パリ・オペラ座等、他の楽団員が加わった臨時編成のオーケストラであるらしい。LPに詳しい人でなければフランス人でも存在すら知らない団体である。Centoはイタリア語読みではチェント、フランス語辞典ではcentoという単語は存在せず、centonという単語のみでチェントと読み、ラテン語の「寄せ集め」、「パッチワーク」という意味である。したがって当社ではチェント・ソリo.で統一している。フランス語のcentはサンと読み100を意味し、イタリア語のcentoも100を意味するが用法が異なる。アルヘンタの録音はスペインAlhambra、スペインCOLUMBIAなどに多いが入手は難しい。英/仏レーベルでは仏Columbia、DECCAなどにあるがあまり多いとは言えない。そのような中で晩年の数年間だがLe Club Français Du Disqueに意外なほど良い録音が残っている。Le Club Français Du Disque録音が無かったら本当にさみしい状況であった。Le Club Français Du Disqueのレーベルとしての先見の明に感謝したい。パンチの効いた余裕を感じる独特のラヴェルでラテン気質がタップリ出ている。メリハリが効きすぎるほど効いている!彫刻家ラファエル・ウェルタが制作したアルヘンタの彫像が、1961年よりカストロ・ウルディアレスの庭園に設置されている。ポルトガルの指揮者フレイタス・ブランコ( 1896 - 1963)によく似ている。
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