[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮フィルハーモニアo. / モーツァルト:交響曲25番K.183, 交響曲40番K.550
商品コード: 1292-021
商品詳細:雄大にして、堂々たる山のようにそびえるモーツァルト。そんな形容が似つかわしい。これ以上重厚になると、モーツァルトらしさが失われる手前で抑えている所が、クレンペラーの美学。ところでリーマンショック以降コレクターの方々が、ベートーヴェンの交響曲を見限ったようだが、ドイツ盤は音楽を聴く以外も目的は持たない。彼の残したモーツァルトは一つのスタイルとして今後も残ってゆくだろう。'70年以降交響曲が軽くなってしまった。クレンペラーのスタイルはどの作曲家でも基本変わらない重厚さを伴う。その為、曲によっては合う、合わないが出てくることはご承知だろう。モーツァルトはどうだろう。確かに近年のスタイルからみればまったり重い気分である点は正しい。しかし勿論十分許範囲内であり、さっぱりした演奏より、古き良き時代の重厚な演奏をお好みの方も居られて当然である。1956年時点で重苦しい演奏ではない。クレンペラーの特徴がしっかりと発揮された演奏というべきだろう。1960年代も中期をすぎると完全に消滅したスタイルである。2曲とも1956年に録音され、1957年にはモーツァルト:交響曲25番/40番のカップリングでモノラル/ステレオ発売された。1962年3月に41番が録音され同年40/41番のカップリングでCOLUMBIA:33CX 1843/SAX 2486(B/Sレーベル)にてリリースされた。従って当番号は40番の初出番号になる。B/Sレーベルは高額LP!1956年当時のフィルハーモニアo.は1962年3月当時より張りがあり絶好調といえる状態。40/41番のカップリングで聴き比べれば理解されるだろう。オケが本当の意味で自然体であり指揮者の存在が消え入るような印象がある。25番も同様でクレンペラー/フィルハーモニアo.の格調高き真骨頂はこの1956年録音でより完璧に味わえる。クレンペラー/フィルハーモニアo.のモーツァルトは時系列に1954年10月:29(旧録音)/41番(旧録音)→1956年3月:セレナータ・ノットゥルナK.239/アイネ・クライネK.525→1956年7月:25/36/38(旧録音)/40番→1956年10月:39番(旧録音)→1960年10月:35番→1962年3月:38(新録音)/39番(新録音)/41番(新録音)→1963年10月:31番→1965年9月:29番(新録音)となる
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