[His Master's Voice ] E.シェーファー(fl) E.クルツ指揮フィルハーモニアo. / モーツァルト:Fl協奏曲1番K.313, Fl協奏曲2番K.314
商品コード: 1292-019
商品詳細:最近、入荷があまり無い。当時モーツァルト協の名演と言えば、このALP、バルワーザーのPHILIPS、ワナウゼクのVOXの3つで、事足りた。中でもシェーファーは女性とは思えない力量があり、尚且つ、華のあるフルートだった。今改めて聴いても当時の耳は間違っていなかった事に気付く。ステレオ期になってタイプの違うソリストとオケが出現し、一時忘れかけられたが、やはり名盤の生命は永遠である。夫婦共演の一体となった音楽の完成度は見事。女性Flのトップレベル。エレイン・シェーファーは、アメリカのペンシルヴァニア州アルトゥーナに生まれたウィリアム・キンケイド門下の女性フルート奏者。キンケイドは1967年、亡くなる少し前に、自身のパウエル製プラチナ・フルートをシェーファーに与え、この弟子の類い希なる才能に対する敬意を示そうとした。1947年にカンザス・シティ・フィルハーモニー管弦楽団の次席フルート奏者として活動していた。指揮者エフレム・クルツがヒューストン交響楽団の首席指揮者に転任した時に、一緒にヒューストン交響楽団の首席フルート奏者に転出している。1953年に独奏者として独立し、1955年にクルツと結婚している。以降共演録音がいくつかある。1973年1月、『タイム』誌は、シェファーの並外れた才能を絶賛する記事を載せた。このようなキャリアの絶頂期のさなか、同年2月にロンドンで肺癌のため死去した。モーツァルト:Fl協奏曲集の中でも永遠の名演として長らく歴史に残る一枚であると信じる。
シェーファーの在庫一覧へ