[VOX] C.ワナウゼク(fl) H.イェリネク(hp) ウィーン・プロムジカ室内o.(実際はウィーンso ) 他/ モーツァルト:Fl・Hp協奏曲K.299, アダージョとロンドK.617, アンダンテK.315
商品コード: 1292-016
商品詳細:フルートとハープ協K.299を語る上で、以前よりモノラル期の名盤の一つとして絶対的な信頼を得ている録音。指揮者記載なしのウィーン・プロ・ムジカ室内o、ソリストに凄いメンバーが並ぶ。今聴いてもその情感の深さはさすが。ハープのイェリネクが現代の録音から見ると少々弱いが、品の良さは格別。第2楽章の天国的な味わいは現実感を喪失する程に見事。2曲の間に挟まれたグラスハーモニカ(チェレスタで代用)のアダージョも秀演。仏プレスは特にレアで最高の音質!! フルートのカミロ・ワナウゼク(1906-1999)はウィーン生まれのフルート奏者。この当時ウィーン交響楽団の首席フルート奏者。1957年のベルリンフィルの初来日ではカラヤンと同行している。ワナウゼクは木製の楽器を使っていたらしい。フルートの音色は見事に木質系の渋い音がしている。フランス系明るい音とは全く異なる当時のウィーンの木管の音である。勿論フルート協奏曲2曲も同じオケと録音していて、そちらはH.スワロフスキーが指揮なのだが、このLPに指揮者の記載はないが、恐らく同じH.スワロフスキーと思われる。尚オケのウィーン・プロムジカ室内o.は現実には存在せず、VOXが契約の関係で実名が使用できない為の便宜上のオーケストラ名で、実際はウィーン交響楽団である。VOXは米国資本だが、WESTMINSTERと同じくウィーンやドイツ・シュトゥットガルトで多くの録音を行っていた。製造販売は独立採算制を取っていた。その為、欧州プレスが殆ど全ての音源で存在する。米国レーベルだがその大半を欧州プレスで聴けるありがたいレーベルで、特にモーツァルトには名演が多い。
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