[SUPRAPHON] M.ムンツリンゲル指揮アルス・レディヴィヴァ M.アンドレ(tp) / バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
商品コード: 1292-011
商品詳細:1965年SUPRAPHONが総力を挙げて録音した初のバッハ:ブランデンブルク協奏曲の全曲録音。チェコの音楽学者でありバロック音楽に精通し、初めてバロック専門の団体アルス・レディヴィヴァEns.を立ち上げたミラン・ムンツリンゲル(1923 - 1986)。チェコの指揮者、フルート奏者、音楽学者。1942年から1948年までプラハ音楽院で学び、1946年から1950年までプラハ音楽芸術アカデミーでフルートの他、アロイス・ハーバに作曲、ヴァーツラフ・ターリヒに指揮を師事。第二次世界大戦中はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団やブレスラウの歌劇場等にフルート奏者として参加し、1951年にはターリヒの勧めでアルス・レディヴィヴァ合奏団を組織し、亡くなるまで芸術監督を務めた。自らの音楽学研究の知見をアルス・レディヴィヴァ合奏団の演奏に生かしている。チェコに於けるバッハの権威としてその名声は今でも大きい。ムンツリンゲルはこの録音に際し、フランスのトランペット奏者、モーリス・アンドレに自ら参加を打診して実現させた。特に2番での活躍がみられる。演奏は当時としては古典的で遊然とした牧歌的な雰囲気を残した大陸的な演奏。今では完全な絶滅危惧種といえそうなタイプで懐かしさと郷愁を感じる大らかな演奏である。これがムンツリンゲルが目指したものだったのだろう。この録音はその後も東欧におけるブランデンブルク協奏曲の一つの指針として評価されてきた。今の耳には野暮ったく感じられるかもしれないが当時、古楽器演奏などは存在せず、また論外であったことだろう。古楽器好きの方にも一つの時代のエポックとして聴いておいて損のない原点のような演奏である。
ムンツリンゲルの在庫一覧へ