商品コード:1292-010n[ETERNA] G.ラミン指揮ゲヴァントハウスo.聖トーマス教会cho. A.ギーベル(s) M.ヘフゲン(a) E.ヘフリガー(t) 他/ バッハ:ヨハネ受難曲B.245(全曲)
商品コード: 1292-010n
商品詳細:ギュンター・ラミン( 1898-1956年 )は第27代のトーマスカントルで在任は1940年 - 1956年、前任のカール・シュトラウベ(在任・1918年 - 1940年)の後任に当たる。シュトラウベ以前は録音が存在しない。またシュトラウベも極僅かなSP復刻音源が残るのみである。バッハ所縁の聖トーマス教会少年合唱団を捉えられたLP録音はこのG.ラミンのヨハネ受難曲から始まるといっても過言ではない。後任のクルト・トーマス(在任・1957年 - 1961年)はヨハネ受難曲をライプツィヒでは録音していない(フランクフルトではある)。バッハ本人の演奏は知る術もないが、想像の範囲で最もそれに近いと考えられるLP録音がこのラミンの録音である。「ヨハネ受難曲」が、バッハの後半生を過ごしたライプツィヒ時代の代表作の一つである。1724年ニコライ教会にて本人の指揮で初演された。マタイ受難曲はその3年後の1727年にトーマス教会で初演された。「ヨハネ受難曲」こそがバッハが最初にライプツィヒで行った大仕事である。ラミンはそれを知っていたのだろう。当時としては万全の構えで録音に臨んでいる。ステレオ期に音質の優れた録音がいくつ登場しても、ラミンの「ヨハネ受難曲」が過去のものとして忘れらることはないであろう。若きヘフリガーのエヴァンゲリストもこれ以上はないというほど美しい。圧巻は何といっても聖トーマス教会少年合唱団の歌声である。このような神懸かった合唱は彼ら以外ではあり得ない。カンタータでも同じ種類の合唱を聴くことができるが、「ヨハネ受難曲」はスケールが異なる。ゲヴァントハウスo.のオケもバッハの時はベートーヴェンとは違い畏敬の念が感じられる。全てが床に眠るバッハへの畏怖に基づいていることが如実に感じられる演奏なのである。戦時下で録音された素晴らしい録音は他にもあるが、バッハへの畏怖がここまで強く感じられるのはこの演奏を措いて他にはない。プレスの種類は多く価格も様々だが、1950年代プレスなら心を震わせる音楽体験ができるだろう。
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