[FY] Y.ルフェビュール(pf) / ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲Op.120, 6つのバガテルOp.126
商品コード: 1293-050
商品詳細:その名の知られたY.ルフェビュールだが、'60年代までに録音は数枚程しかない(フルトヴェングラーとのモーツァルト20番)。'80年代前後、このFYというレーベルに、まとまった録音がある。この録音は古くはないが、この名手の特質をきちんと捉えており、十分に説得力を持った演奏である。FYレーベルにはも一枚ベートーヴェンのソナタの録音もあるが、当盤は過去に一度入荷したのみの非常に珍しい盤。是非とも聴いていただきたいピアニストの一人。イヴォンヌ・ルフェビュール(1898- 1986)はフランス・ イル=ド=フランス・エルモン生まれのピアニスト。姓はルフェブールの表記もある。また生年には1904生まれをはじめ、いくつか異説がある。生涯の多くを教育活動に注ぎ、演奏活動やメジャー・レーベルへの録音が一時的なものに留まっている為、その実力が正当に評価されているとは言い難い。門下にディヌ・リパッティ、サンソン・フランソワ、カトリーヌ・コラール、ジャン=マルク・サヴェリ(フランス語版)、イモージェン・クーパー、ブランカ・ムスリン、らがいる。パリ音楽院ではシャルル=マリー・ヴィドールに対位法、モーリス・エマニュエルやジョルジュ・コーサード、アルフレッド・コルトーにピアノを師事する。12歳のときにベートーヴェンの「熱情」ソナタを弾いて一等賞を獲得、カミーユ・シュヴィアール指揮ラムルー管弦楽団とサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番を演奏してデビューを果たす。1924年、エコール・ノルマル音楽院でコルトーの助手として教鞭を執り、その後パリ音楽院教授となる。1950年からプラド音楽祭に積極的に参加し、バッハの平均率クラヴィーア曲集を弾いたがLPは出ていない(一曲のみML 4354で聴ける)。フルトヴェングラー/ベルリンpo.とライブ録音した、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番は特に有名である。録音は少なく、そのどれもが希少で高額。また仏EMIに残した10"のバッハ(FBLP 1079)は超高額で知られる。このように古い録音は半ば伝説化していて幻のピアニストのように扱われていたが、1977年頃から現役に復帰し、フランス・マイナーレーベルのFYに7枚以上のLPを録音した。これもその1枚。当時のパリ音楽院教授の演奏が聴けるとあって大変人気が高いシリーズとなっている。このLPの録音当時ルフェビュールは78歳。全く年齢を感じさせない活き活きをした指裁きは驚異的であり、その音楽もヨーロッパ最高の女流奏者の一人とされた噂は本物であったと実感させてくれる。
ルフェビュールの在庫一覧へ