[DECCA] B.ブリテン指揮イギリス室内o. P.ピアーズ(t) / ブリテン:歌曲「イリュミナシオン」Op.18(全曲), フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10(全曲)
商品コード: 1293-038
商品詳細:何と、ありえない番号のED1。この番号はED2(Made In 溝付)を半ば過ぎ、溝なしED3に近づいた番号なのだ。(P)1967になっており、早い時期の録音で発売が遅れたのか、工場で余ったレーベルを使用したかのどちらかだろう。心なしか音質は2000番台に近いED1そのものに聴こえる。ブリテン自作自演、P.ピアーズ(t)が活躍するテノールの協奏曲とB面はシリアスな管弦楽曲。こういった現代曲を高音質で聴く体験は病みつきになりそうだ。珍品!!! レーベルの不自然な存在を英国ではexception(例外)と呼んでいる。DECCAは意外にもexceptionが多いレーベルである。尚フランスはexceptionどころかルールさえ存在するのか不明なスタイルなのでexception(例外)として認定される事はロジカルであるといえる。「イリュミナシオン」は1939年作のソプラノまたはテナーと弦楽のための歌曲作品。 曲は、アルテュール・ランボー(1854~1891)の散文詩集「イリュミナシオン」から、ごく一部だけを取り出して作曲されている。歌詞はフランス語。全9曲からなる組曲風である。盟友ピーター・ピアーズを想定して作曲されており、ピアーズ盤が決定盤といえる。A面に全9曲を収める。B面の「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」は弦楽オーケストラのための作品。フランク・ブリッジ(1879- 1941)は英国の作曲家、弦楽奏者、指揮者。ブリテンの音楽の師である。この作品は1937年の6月から7月にかけて作曲され、師への感謝と賞賛をもって作られた。序奏と主題につづく9つの変奏曲とフーガとフィナーレからなる11曲のブリテンの出世作にもなったオーケストラ曲。主題に採用したのは、ブリッジの「弦楽四重奏のための3つの牧歌」の第2曲である。近代作品としては非常に聴きやすい優美なメロディ―を持つ。ブリテン23歳での名曲。ブリテンと日本との縁が深く、1940年が日本の皇紀2600年にあたるため、これを祝う「皇紀二千六百年奉祝曲」として世界各国に作品を公募した。ブリテンは「シンフォニア・ダ・レクイエム」Op.20で応募したが、締め切りに遅れたこと、祝賀音楽に「レクイエム」とは何たることか、ということで、日本政府が演奏を拒否したという(委嘱料は支払われたらしい)。比較的聴きやすい安定したブリテン作品のオーディオファイルプレス!
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