[HUNGAROTON] A.シフ(pf) / スカルラッティ:ソナタ集(12曲)
商品コード: 1293-033nb
商品詳細:ネットなどで調べると1987年ロンドンでのDECCA録音の事しか出てこない。東欧の国営小レーベルの録音など知られていない。シフは地元でしっかり実績を積み、実力が認められて大手世界レーベルに移籍したピアニスト。ここでも紹介したが1983年DECCAでの最初期録音であるバッハの「インヴェンション」には度肝を抜かれた方は多いだろう。彼の才能が大きな舞台で花開いた瞬間だった。このスカルラッティはまだ地元HUNGAROTONに籍があった時代の1975年地元録音。特別な何かをしているわけではないが大物の風格を感じさせるタッチを持っている。「インヴェンション」と比較すれば斬新さはないものの丁寧に弾かれたピアノには好感が持てる。何より音が美しい。即興的な表現もある。録音は今一つだが充分楽しめる1枚。日本コロムビアとの共同製作だった。アンドラーシュ・シフ(1953-)はハンガリー出身のピアニスト。妻は日本人ヴァイオリニストの塩川悠子。近年では室内楽団「カペラ・アンドレア・バルカ」の創設指揮者として塩川悠子とも共演する指揮者である。1974年、第5回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第4位入賞を皮きりに多くのコンクールで入賞した。1977年初来日。武蔵野音楽大学でシューマン、上野学園大学でバッハを日本コロムビアレーベルで録音。ほぼ同年代のゾルターン・コチシュ、デジェー・ラーンキと並んでハンガリーの「若手三羽烏」として売り出した。録音の大半は地元のHUNGAROTONレーベルだが1970年代後期からDECCA専属となる。スカルラッティ:ソナタ集は中でも特に珍しい録音でバッバと同じくらいよく出来た1枚である!
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