[VOX] W.クリーン(pf) P.アンゲラー指揮プロ・ムジカo.(ウィーンso.) / モーツァルト:Pf協奏曲14番K.449, 16番K.451
商品コード: 1293-019
商品詳細:ワルター・クリーン( 1928- 1991)は、20年程前NHK趣味百科「ピアノでモーツァルトを」の先生としてTVに出ていたのでご存じの方は多いと思われる。日本では特に人気があった。クリーンはオーストリア・グラーツ生まれ。ウィーン音楽アカデミーでアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事。ボルツァーノのブゾーニ国際ピアノ・コンクールと、パリのロン=ティボー国際コンクールを制覇した。1969年、アメリカ合衆国でデビューする。モーツァルトやブラームスのピアノ独奏曲全集の他、シューベルトのピアノ・ソナタの全曲録音がある。録音は米VOXが最初であり、大半である。1960年頃から1970年までにモーツァルトのPf 協奏曲の12/14/16/17/18/21/23/24/26/27番の10曲をVOXに録音した。27番のみミネソタo.との米国録音。発売の1部はVOXではなくTURNABOUTだったこともあり、当時はさほど注目もされなかったが、聴いてみればクリーンが身に付けたウィーン風味のモーツァルトは非常に魅力的あることがわかるだろう。クリーンのピアノは透明度が高い音色で清潔なタッチであり、非常にモーツァルトに合っている。豊かな表情ながら自然体で派手さを嫌う我々日本人にはよく理解できる美しさを持っていることが肌感覚でわかるピアニストである。いわゆる巨匠ではないが、親密さを感じられるモーツァルト弾きなのである。オケも同様の感性を持つポール・アンゲラーやギュンター・ケール、ペーター・マークらが指揮を担当し、トータルで親しめる録音である。これはそれらの中でも最初期の録音の為フランスVOXレーベルからリリースされている。まずは当録音から聴いていただければクリーンのモーツァルトがよくわかると思われる。
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