[CALLIOPE] A.ダルコ(pf) / シャブリエ:Pf曲集-1+2(全2枚)
商品コード: 1294-062
商品詳細:A.ダルコと言えば実に息の長い女性ピアニスト。'50年代より活躍を続けていたが、'70年代CALLIOPEでの数点の録音は、彼女がその独自の世界観を完成させて、花開いた時期と言えよう。シャブリエと言えばM.メイエルがまず頭に浮かぶが、ステレオではこの一枚が決定的に良い。フランスのエスプリを見事に音で表現し、花が匂い立つような妖しさもある。音質も文句なく良い。初出の見開きジャケとバラ2枚の2種存在。どちらも盤は同じ。有名な牧歌(Idylle)は10の絵画風小品の第6曲でこのLPではA面最後に配置されている。かのタリアフェロもERATOに入れた人気の小品集に1曲忍ばせている。10曲通しで聴くことによりシャブリエの作曲した時点の心象風景が感じられれば幸いである。アニー・ダルコは持前の丁寧な演奏で独善に陥ることなく個性をやや抑えた説得力を以ってキチンと描いている。テンポもよい。CAL 1828は前半のVol.1で連番のCAL 1829がVol.2となる。そこには,ブレー・ファンタスク,即興曲,セポイの行進曲,エール・ド・バレ,遺作の5つの小品,カプリッチョが入る。2枚で揃うことでシャブリエのピアノ作品の殆どを聴くことができる。アニー・ダルコ( 1920- 1998)はフランス・マルセイユの生まれ。地元でアラン・マリオンの母親からピアノの指導を受ける。14歳の時にパリ音楽院に入学してマルグリット・ロンの下で研鑽を積み、1938年にプルミエ・プリを得た。しかし、第二次世界大戦の勃発により思うような演奏活動はできず、終戦後の1946年にジュネーヴ国際音楽コンクールのピアノ部門で2位入賞を飾って頭角を現した。アンドレ・ナヴァラなど大物ソリストの共演者としても度々マイナーレーベルに登場してきた。ソロ録音も多く、1950年代からL'OISEAU LYRE、ERATO、REM、APPROCHE、CLASSIC、SFP、PHILIPS、Pathé-とメジャーレーベル、マイナーレーベルに多くの室内楽、ソロ録音を残している重要なポジションを持つピアニストである。CALLIOPEでのサン・サーンスの全集録音では全てに参加しており、特にアンドレ・ナヴァラとはCALLIOPEで大半の曲を共演している。CALLIOPEはシャブリエ・ピアノ作品集を完全にアニー・ダルコに任せており、彼女のシャブリエ解釈への信頼の大きさを見せつけた。シャブリエはWジャケットの2枚組とバラ2枚が流通している。
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