[La Voix De Son Maître] P.トルトゥリエ(vc) R.ワイス(pf) / シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ D821, グリーグ:Vcソナタ Op.36
商品コード: 1294-042
商品詳細:アルペジョーネ・ソナタ/グリーグのカップリング。フランス録音なので当初VSMレーベルのFALP 570(銀レーベル)で発売された。これまでステレオASDFの入荷がなく、CVAのみ入荷がありかろうじてモノラル/ステレオ録音であることが確認されていた次第。たっぷりと胴の良く鳴ったVcの中域が入っている。B面のグリーグのソナタも、曲は暗いがVcの豊かな音に十分満足出来るはず。綺麗なジャケットに入ったVcの名盤と言える。グリーグも、あまり録音が多くないので、この機会に是非お試しいただきたい。ロマンチックで、隠れた名曲と思えるはずだ。ゆったりとVcの小舟に身をまかせたら時の経つのを忘れる。英国ではALP/ASD番号は発売されず当初1962年World Record Club からモノラルでリリースされたが版権がHMVに移管したようで1970年代に入ってHQSシリーズでステレオのみHMVから初めて発売された。フランスではステレオはASDFが存在する事が今回の入荷で初めて確認できた。大変希少なASDF番号。CVA 570は確認している。ドイツではアルペジョーネ・ソナタの1曲だけ10"で発売された。曲名の「アルペジョーネ」は楽器の名称であり、6弦の弦楽器である。弓で演奏するが、チェロを小ぶりにしたような本体のために重音を出すことが容易であり、また24のフレットを持つなど、ギターの特徴も併せ持つ。このため「ギター・チェロ」という別名でも呼ばれたが、外見はバロック時代のヴィオラ・ダ・ガンバに似ている。アルペジョーネは復元されているが、奏者が乏しくほとんど実演は行われていない。そのため、チェロやヴィオラなどを始めとして他の楽器への編曲が多く行われている。編曲に際し苦慮される点は、チェロやヴィオラがアルペジョーネに比べて音域が狭いことである。6弦のアルペジョーネに対して上記の楽器のほとんどは4弦であり、そのためアーティキュレーションを手直ししなければならない。提示部末尾には6弦全部をピッチカートする指示があり、4弦しかないチェロやヴィオラではこの部分の忠実な再現はできない。シューベルトが「アルペジョーネ・ソナタ」を1871年になってようやく出版した時には、既にアルペジョーネは忘れられた楽器になっていた。このソナタの演奏では、チェロやヴィオラ、コントラバスで代用されることが通例であるので敢えて「チェロ編曲」という見出しは付かない。ASDF 115は滅多にお目にかかれない超希少番号!ASDは存在しない。トルトゥリエの呼吸まで感じられる(実際に入っている)高音質録音!
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