[ETERNA] H.ケーゲル指揮ライプツィヒ放送so.cho. A.シュトルテ(s) P.シュライアー(t) T.アダム(bs) W.ヴェーバー(vc) E.エルバー(cemb) / ハイドン:オラトリオ「四季」 Hob.XXI-2(全曲)
商品コード: 1294-029n
商品詳細:ハイドンのオラトリオ「四季」は、日本では特別人気のある曲とは言えない。おそらく、これぞという録音に出会っていなかったからではないだろうか。以前紹介したゲネンヴァインの録音を聴いていても、これが正論のように聴こえてしまう説得力がある。通常から言えば、こちらの方が新しい波なのだが、ケーゲルの魔法にかけられてしまうのである。1971年ライプツィヒ録音。何と、ここには、ソプラノにシュトルテが参加。彼女の透き通るような揺らぎの声は決定的だ!ETERNAらしい澄んだ合唱とクリアーな録音は圧巻でこれぞ決定盤と呼んで差し支えない気がする。ハイドンの「四季」はオラトリオでイギリスの詩人ジェームス・トムソンの4部からなる長大な叙事詩『四季』を台本としている。有名な『天地創造』とともに2大オラトリオとされる。オラトリオとしては親しみやすく、全編に愛すべきメロディが散りばめられている。堅苦しさを全く感じない作品。人々の暮らしに密着した四季折々の自然との語らいを主眼に於いている為、宗教色はさほど濃くない。指揮のヘルベルト・ケーゲル(1920 - 1990)はドレスデン生まれの指揮者。幼いうちから聖十字架合唱団の団員となる。初めはピアニストを志すが、第二次世界大戦中に東部戦線で手榴弾の破片を受けて負傷し、指揮に転向した。指揮をアルフレッド・シュティアー、カール・ベーム、作曲をボリス・ブラッハー、パウル・デッサウに師事する。1949年にヘルマン・アーベントロートのアシスタントとしてライプツィヒに招かれ、ライプツィヒ放送交響楽団、ライプツィヒ放送合唱団の指揮者となる。ライプツィヒ放送合唱団は今日でも優秀な合唱団として評価が高いが、ケーゲルはその礎を築いた一人である。1956年のアーベントロートの死去に伴い、1978年までライプツィヒ放送交響楽団の首席指揮者となり、その後ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者となる。日本へは1979年に初来日し、その後も度々訪れている。NHK交響楽団を指揮した演奏記録の一部はCDとして発売されている。ケーゲルはドイツ再統一の直後、1990年に拳銃自殺した。もともと彼は以前から何度か希死念慮を抱いていたといわれているが、統一後に自らの仕事の場所がなくなっていったことへの苛立ち、それによる周囲との不和で鬱状態に陥ったことが原因と考えられている。ケーゲルの未来的で斬新なスタイルは世界中で高い評価を受けている。ETERNAには多くの注目すべき録音を残した。1962年 - 1977年にライプツィヒ放送交響楽団の音楽総監督、1977年 - 1986年にドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた。
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