[CALLIOPE] J.ルヴィエ(pf) / ラヴェル:Pf作品集/夜のガスパール, 水の戯れ, ソナチネ, クープランの墓, パヴァーヌ 他
商品コード: 1295-020
商品詳細:ジャック・ルヴィエ(1947-)は仏国マルセイユ生まれ。パリ音楽院でジャン・ユボーに師事した後、1965年にピアノ科で、1967年に室内楽科で首席となる。その後はヴラド・ペルルミュテールとピエール・サンカンの薫陶を受けた。1967年にはヴィオッティ国際音楽コンクールとバルセロナ国際コンクールの双方で覇者となる。その後は1971年にロン=ティボー国際コンクールで第3位に入賞、国際的な演奏活動のお墨付きを得る。コンクールでの受賞歴の末に、一時期ジャン・ファシナにも入門して技巧面に磨きをかけた。1970年にジャン=ジャック・カントロフとフィリップ・ミュレとともにピアノ三重奏団を結成。ラヴェルのピアノ曲全集の録音や、ドビュッシーやラヴェルの室内楽の録音により、グランプリ・デュ・ディスクから授賞されている。1979年より2012年までパリ国立高等音楽院の教授を務め、現在はベルリン芸術大学の客員教授、モーツァルテウム音楽大学の教授を務めている。著名な門人にエレーヌ・グリモーとアルカーディ・ヴォロドスがいる。デビュー当時は若手の有望株で、ジャン=フィリップ・コラール、パスカル・ロジェと共にフランソワ亡きあとのフランスのピアノ界を背負う若手3人の一人だった。ラヴェルに関してルヴィエには一家言が有ったらしく、柔らかい表情と、都会的・近代的な側面とを見事に両立させている。古今の名演は多いが、1970年代のCALLIOPEとの出会いが、過去の演奏に無かった無機質的美しさを良い意味で際立たせている。フランス人でなければ出せないエスプリを強く感じる。2006年の来日では更に音が丸みを帯び、ふくよかになっていたが、切れ味は後退していた。先述したコラールやロジェも後になってラヴェルの録音を行ったが、やはりルヴィエの演奏が抜きん出ている。3枚におよぶラヴェル:ピアノ独奏曲全集が青い箱に入り完結する。バラも発売されており中身は同じだが、箱は完結した感じが強い。ちなみにT.パラスキヴェスコとの連弾での「マ・メール・ロワ」の録音も有るが、CAL 1821で出ていて当セットには入らない。あくまでピアノ独奏曲だけでの全集である。1970年代の録音ながらジャック・ルヴィエのピアノは斬新で、技巧的にも文句なしの全集録音となった。CALLIOPE録音だけあって音質も非常に良い!1960年代まではなかったクリスタルのようなキラキラした高音質ステレオ!
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