[La Voix De Son Maître] O.クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニアo.cho. C.ワトソン, M.フレーニ(s) C.ルートヴィヒ(ms) 他/ モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527(全曲)
商品コード: 1295-006
商品詳細:クレンペラーはモーツァルトの4大オペラ全てを英COLUMBIAに1964~1971年に録音しており、全てAngelシリーズとして発売された。中でも「魔笛」が有名だが2番目の1966年録音となった「ドン・ジョヴァンニ」はプレスが少なく、あまり知られていないのではないだろうか?オペラとしては遅めのテンポで理想的な重力級の厚みある演奏で高音質と相まって、最後まで残すべき録音といえるだろう。因みに歌手で出演のワルター・ベリー(bs)とクリスタ・ルートヴィヒ(ms)は当時夫婦だったが1970年に離婚している。またニコラリ・ギャウロフ(bs)とフレーニ(s)は当時は別々の家庭があったものの 1980年に再婚している。録音当時、オケは1964年の資金不足を理由に突如フィルハーモニアの活動停止・解散が宣告されたが、クレンペラーの全面的な支持でニュー・フィルハーモニア管弦楽団として自主運営組織となる。1977年からは再びフィルハーモニア管弦楽団に戻るが、ニュー・フィルハーモニア時代、クレンペラーは楽団の会長に就任し、完全にクレンペラーの指揮下だった。クレンペラーは実は1940年代からオペラ指揮者として実績があり、歌手には存分に歌わせている。交響曲と同様の分厚い音が何より「ドン・ジョバンニ」の醸し出す悪魔的な気分を盛り上げている。ドン・ジョヴァンニ役はニコライ・ギャウロフの担当で、ドスの効いた悪魔的な見事な歌を聴かせる。この演奏が重すぎる方には軽い録音はこの後いくらでも出てくる事を理解されたい。1973年にクレンペラーは亡くなり、こういった重量級のオペラは録音はされなくなった。
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