[MELODIYA] A.ゴリデンヴェイゼル(pf) / グリーグ:抒情小品集第9集Op.68, 第10集Op.71
商品コード: 1296-062n
商品詳細:A.ゴリデンヴェイゼルによるグリーグの抒情小品集である。アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(1875-1961)はロシア・ピアニズム4大教師の中でも最も影響力を持った伝説の教師であり、ロシア系ユダヤ人。当盤は彼が残した録音の中でも象徴的な録音である。彼は早い段階から北欧の音楽を取り上げており、取り分けグリークの抒情小品集は10集全ての録音を残している。もしゴリデンヴェイゼルを未だ聴いたことのない愛好家が当盤に針を落とせば、その研ぎ澄まされた氷結晶のような究極のタッチに驚愕することであろう。ネイガウスなども優れた録音を残しているが、グリーグ:抒情小品集は完全にゴリデンヴェイゼルの独壇場であり、今日を以ってしてもこれを超える録音は出ていないと信じる。バラで全5枚を集めることは愉しみでもあり、揃った暁には大変なお宝となるはずである。詳細はD 03286(1/2集)/D 03294(5/6集)/D 03296(7/8集)/D 03308(9/10集)/D 03580(3/4集)で全てと思われる。1953-4年頃録音。近年全く入荷が途絶えてしまった名演!開祖ネイガウスと同じモスクワ音楽院の中で1922年から1924年まで、及び1939年から1942年までは院長も務めたゴリデンヴェイゼル派の開祖である。門弟にサムイル・フェインベルクやグリゴリー・ギンズブルク、タチアナ・ニコラーエワ、ラザーリ・ベルマン、ニコライ・カプースチンがいる。また、第1回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で審査員長を務めた。ネイガウスと双璧の教師である。ネイガウスが録音しなかったグリーグのスペシャリストで抒情小品集の全曲録音はゴリデンヴェイゼルの代表作として歴史に残る名演中の名演。重複も含め25点のLPが出ている。芸風はネイガウスとはかなり異なり、冷静で情に流されない、ある意味冷徹と言えるスタイルを持つ。第3世代のロシアンスクール生にはゴリデンヴェイゼルのスタイルを更に発展させた、マシーンのような技巧を武器とする若手が多いがゴリデンヴェイゼルの影響が大きいのではないかと筆者は見ている。4大開祖の残り二人である。イグムノフ、ニコラーエフに比べ録音が多く残っており、興味のある方はそれらから自分でロシア・ピアニズムの開祖、ゴリデンヴェイゼル派の時代を体感できる。
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