[COLUMBIA 他] D.E.アンゲルブレシュト指揮フランス国立放送o. 他 / コレクターズ・シリーズ・「デジレ=エミール・アンゲルブレシュト」全10点10枚バラセット
商品コード: 1296-061p
商品詳細:フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「デジレ=エミール・アンゲルブレシュト」。デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(1880-1965)はパリ生まれ。父はパリ・オペラ座のヴァイオリン奏者、母もピアノとヴァイオリンの演奏家という環境で、7歳からパリ音楽院でヴァイオリンと作曲を学んだ。1905年、25歳の時から活動を始め、ラヴェルやルーセル等、新しい音楽を手掛けた。演奏会評もよくしていたドビュッシーに認められた。 1913年にシャンゼリゼ劇場の指揮者に就任。第一次世界大戦後、パリ・オペラ・コミーク(1924~25)、コンセール・パドルー(1928~32)、アルジェ・オペラ(1929~30)の指揮者を歴任し1934年には新設のフランス国立放送管弦楽団の初代首席指揮者に迎えられた。短期間でこのオーケストラの水準を第一級まで引き上げたが、第二次世界大戦に遭遇し、楽団も解散同様になってしまう。戦後はパリ・オペラ座の音楽監督(1945~50)を務め、1951~58年にはフランス国立放送管の首席指揮者に復帰。また、シャンゼリゼ劇場等で指揮活動を行った。1957年、古澤淑子(Sop)がドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」日本初演の指揮を執るよう招請したが、高齢を理由に固辞、代わりにジャン・フルネを紹介したという。1965年2月14日、パリで逝去。 録音はSP時代から行っており、デュクレテ・トムソンの窓口が日本に無かったため、アンゲルブレシュトは長く、良く言えば「知る人ぞ知る」、悪くいえば忘れられた指揮者であった。1984年に出たLP5枚組の「アンゲルブレシュトの芸術」で日本での評価が確立した。フランス音楽演奏の立役者のような指揮者である。モノラル録音しか存在しない。今回高額で盤質の良いオリジナル盤はないが珍しいDEVAの珍盤を3枚含むセット。最初で最後のコレクターズ・シリーズであると思われる。
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