[DECCA] L.マゼール指揮ウィーンpo. E.ブラベッツ(vc) J.シュタール(va) / R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
商品コード: 1296-025p
商品詳細:オケはウィーンpo.であり、そして、レーベルも溝付MADE IN ENGLAND BY~のED2。これだけの条件が揃えば、悪かろうはずがない。上品とも言えるくらいの出だしの優雅なメロディーライン。さすがにウィーンpo.の木管奏者のレベルの高さが引き立つ。この曲には、VaとVcのソリストが配置され、曲のところどころで、ソロパートを披露する。Va:J.Staar、Vc:E.Brabec。2人ともウィーンpo.の首席奏者でいい味を出してくれる。そして、底力と優美さを併せ持つウィーンpo.が本当に凄い。ロリン・マゼール(1930- 2014)はご存じフランス・パリ近郊生まれで米国に帰化した指揮者。ユダヤ/ロシア/ハンガリーの血を引いている。生後ほどなくしてアメリカに一家で移住し、5歳の頃からヴァイオリンを、7歳の頃から指揮の勉強を始めるが、天才振りを発揮したのは主に指揮の方面であった。8歳の時にニューヨーク・フィルハーモニックを指揮して指揮者デビューを飾った神童であった。1960年にはバイロイト音楽祭に史上最年少でデビューし欧州で活躍。1957年頃からDGGに録音を開始、それに目を付けたDECCAと契約し1963年からDECCA籍となる。1963年~チャイコフスキーとシベリウスの交響曲全集録音を平行して手掛けるという離れ業を成功させた。その間にR.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」、:交響詩「死と変容」、交響詩「ドン・キホーテ」の3曲も録音され2枚のLPに纏められた。これらが1963年~1966年の僅か3年で行われ、一気にスターダムへ上り詰め、一躍時の人となった指揮者である。そのどれもがエネルギーに溢れた若き獅子のような凄みのある録音である。1965年にはベルリン・ドイツ・オペラとベルリン放送交響楽団の音楽監督に就任、次はカラヤンの後任としてベルリンpo.の芸術監督と目論んだが、なんとアバドに持って行かれ、その後のマゼールは停滞期に入ってしまう。振り返れば順風満帆だったマゼールの黄金期はDECCAでの3年間だったといえる程にこの時期の録音はどれも素晴らしい。その中でも交響詩「ドン・キホーテ」はプレスも少なく希少であり、聴いて間違いなく満足いただける内容である!
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