[La Voix De Son Maître] プロ・アルテQt., A.シュナーベル(pf)---(K.478) A.ホブデー(va)---(K.516) / モーツァルト:Pf四重奏曲1番K.478, 弦楽五重奏曲4番K.516
商品コード: 1296-018b
商品詳細:シュナーベルのLPというより、プロ・アルテQt.のLPとなるSPからの復刻LP! プロ・アルテQt.は1912年ブリュッセルでブリュッセル音楽院の卒業生たちで結成された。創業メンバーは第1Vn:アルフォンス・オンヌー、第2Vn:ローラン・アルー、Va:ジェルマン・プレヴォー、Vc:フェルナン・アウグスト・ルメーヌ。当初無声映画の伴奏などを行っていたが、1922年よりパリで自主企画の演奏会を開始して絶賛を博した。1926年からは米国へも進出した。1932年ベルギー政府はベルギー宮廷四重奏団の称号を授与した。1931-8年にロンドンのEMIスタジオにて29曲ものSP録音を行っている。 何度か全メンバーが交代し、1967年以降はアメリカの団体。これは旧メンバー。レパートリーの中心はハイドンとモーツァルト。2曲とも1934年ロンドンでのSP録音。特にハイドンを中心としたプログラムが有名で後に8枚のLPに復刻された。当時人気を誇ったレナー弦楽四重奏団があったがプロ・アルテ弦楽四重奏団は全く異なる現代感覚の演奏でロマン性を排除した現代に通じるスタイルに驚かされる。当時主流だったロマンチックで甘美な解釈が微塵も無く、冷静沈着にして格調高い演奏が彼等の特徴である。K.515は名演と呼ぶに相応しい。シュナーベルとのK.478も同様の精神が見られる。「ます」同様、抑制の効いた美学が映し出される。彼等のモーツァルトはプロ・アルテ弦楽四重奏団の美点を遺憾なく発揮した演奏である。ピアノのシュナーベルとも同じ方向性であり、1930年代の確立された近代的演奏システムには目を見張るものがある。ハイドンはパテ社のレフェランスシリーズの箱物で聴くことができる。プロ・アルテ弦楽四重奏団のCOLHシリーズは多くない。
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