[DGG] ケッケルトQt. / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲3番Op.18-3, 弦楽四重奏曲4番Op.18-4
商品コード: 1297-059t
商品詳細:SP時代から録音があるルドルフ・ケッケルトをリーダーに結成された古い団体。ドイツ的テイストを色濃く持っている。剛と柔の絶妙なバランス。東欧の弦の美しさが前面に出た演奏とも、アメリカ系の強さが際立つ演奏とも異なる。中欧、欧州に見られるブッシュQt.あたりを源流とした流れに沿ったスタイルのような気がする。リーダーの第1Vnが先行するタイプではなく、アンサンブルが均等で、本物の四声がぴったり重なり合う、真摯なベートーヴェン。1953~8年頃にモノラルのみで発売された。ケッケルト弦楽四重奏団は1950年代初頭にドイツ・バンベルクで発足した団体で全員バンベルクso.(当時の名称はプラハ・ドイツpo.)のメンバー。ルドルフ・ケッケルト(チェコ人)/ヴィリー・ビュヒナー/オスカー・リードル/ヨーゼフ・メルツの4人で1953年5月~1956年11月までに全曲モノラル録音を行った。これはドイツで初めて録音されたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集となった。リーダーのルドルフ・ケッケルト(1913-2005)は ボヘミアのアウシッヒ近くのヴェルケ・ブジェズノ(現チェコ領)の生まれ。1938 年までプラハ音楽院のマスター クラスで学び、1939 年から 1945 年までプラハ ドイツ フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めた。第二次世界大戦後はレオポルト・モーツァルト音楽院(アウグスブルク)でヴァイオリン演奏の教授も務めた。 そこで アウグスブルクの地元オーケストラのコンサートマスターを務めた。このオケは1952 年にはバイエルン国立交響楽団という名前に変更された。ケッケルトは1949 年から 30 年間バンベルク交響楽団のコンサートマスターを務めた。1939 年、ケッケルトと元学生仲間は「ズデーテンドイツ弦楽四重奏団」を設立し、後に「プラーガー弦楽四重奏団」と改名。この団体は、1947 年からケッケルト四重奏団という名前でバンベルク(1949 年からミュンヘンを拠点)で演奏し、その後数年間に数多くのコンサートで名を馳せた。1950 年、ルドルフ ケッケルトは、アントン ブルックナー (1824-1896) による、これまで知られていなかったハ短調の弦楽四重奏曲を発見し、1956 年にウィーンで出版した。彼らによる世界初録音もある。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集はDGGで最初の全集録音となった。
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