[DGG] E.ヨッフム指揮バイエルン放送so.cho. M.クーニッツ(s) G.ピッツィンガー(a) L.フェーエンベルガー(t) G.ハーン(bs)/ ブルックナー:交響曲9番(原典版), テ・デウム
商品コード: 1297-056
商品詳細:オイゲン・ヨッフム(1902- 1987)は、ドイツ帝国、バイエルン王国アウクスブルク近郊のバーベンハウゼン生まれの指揮者。ミュンヘン音楽大学でヘルマン・フォン・ヴァルタースハウゼンに作曲を学ぶが、途中で専攻を指揮へと変更し、ジークムント・フォン・ハウゼッガーに師事する。ハウゼッガーは、アントン・ブルックナーの交響曲第9番原典版の初演及び初録音を手掛けた人物である。バッハからオルフまでのドイツ・オーストリア音楽を得意としており、特にブルックナーの権威であった。国際ブルックナー協会の会長も務めた。ブルックナー交響曲全集を2度完成したほかミサ曲全曲などの宗教曲集の録音もある。最晩年の1986年にはかつて首席指揮者を務めていたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮して、交響曲第5番で自身のブルックナー演奏の総決算とも言える演奏を残している。よく知られたDGGへの最初のステレオ全集以前にモノラルで一部単独録音している。2番/6番をリンツ・ブルックナーo.と米URANIAにモノラル録音。バイエルン放送so.と4番/5番/9番をDGGに、ベルリンpo.と7番、ハンブルクpo.と8番と7曲あまりの旧録音がある。2回目はドレスデンsk.への客演だった。内容をみれば旧モノラル録音が優れていることは間違いのない事実だろう。ヨッフムはベートーベンの交響曲全集ではDGGで最初の交響曲録音となったが必ずしも絶対的名演とは考えられていない。他にもっと凄い演奏が多いからである。しかしブルックナーに関してはスぺシャリストであり、ベートーベンやモーツァルトと同じ土俵では語れない作品である。ブルックナー指揮者としてヨッフムのブルックナーには信頼感が強い。特にモノラル旧録音のパワーや表現ではほぼ一人勝ち状態であると言って過言ではない。尚9番の1964年初回全集録音もベルリンpo.だった。旧録音は1954年頃でベルリンpo.はまだカラヤンの力が及ばず、ヨッフムが入る隙間があった時期である。古い録音ゆえ音質はさほど良くないが、ヨッフム的ブルックナーの原点となる録音。テ・デウムは1950年録音でブルックナーの宗教作品の最高傑作と言われる。
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