[COLUMBIA] S.フランソワ(pf) / ショパン:マズルカ全集(51曲)
商品コード: 1297-043p
商品詳細:フランソワの中でも相当レアなアイテム。1956年パリ・サル・ドゥ・ラ・ミュチュアリテでのモノラル録音で、1957年頃箱で発売された。マズルカの録音は数あれど、ポーランド系以外のピアニストで興味をそそる演奏は、これを除くと極めて少ない。マズルカという曲はあまりにスラブ色が強い曲なので、直系のポーランド人以外には本物ではないと感じる事がある。しかし、彼は全く別の解釈で進める。彼の個性と混じり合ってこそ聴ける楽しみがある。プレスは仏COLUMBIA:FCX 600-1に紺/銀音符内溝レーベル・フラット盤と紺/銀音符段付レーベル・グルーヴガード厚手盤の2種が発売された後、La Voix De Son Maîtreになってから赤白SCニッパーレーベルの1960年代中期~後期プレスが存在しないようで、いきなり2C 053-11668-9の1970年代のカラー切手ニッパーレーベルになるようである。マズルカはポーランドの民族舞曲を土台としており、ショパンの中でも最も民族色の強い作品となっている。但し中期の番号あたりからより洗練された仕上がりとしていて、全てが土着色に染まった曲ではないし、そのような演奏がベストといえるのかは議論が分かれるところである。フランソワの演奏はポーランド系土着色とはほぼ無縁の演奏である。しかしフランソワにはショパンと同化するような感情の閃きがあり、それれこそがフランソワをフランソワたらしめるものであるだろう。フランソワのマズルカには土着色ではない気分の揺らぎがあり、これが土着系の良さに匹敵する効果を上げていると考えられる。不思議と実にマズルカらしさを感じる演奏なのである。フランソワのマズルカを名演と感じさせるに至っている。FCX 600-1は近年入荷が激減しており、状態の良い盤は更に希少!
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