[COLUMBIA] S.フランソワ(pf) A.クリュイタンス指揮パリ音楽院o. / ラヴェル:Pf協奏曲, 左手のためのPf協奏曲
商品コード: 1297-028
商品詳細:ラヴェル:Pf協奏曲集といえば真っ先に浮かぶ録音はこれだろう。S.フランソワ(pf)A.クリュイタンス指揮パリ音楽院o.。仏ステレオは特に人気が高くSAXF 136で4万円程度。その後同じ棒付ボードSAXF 836というレコード番号に変わるがそれでも2万円程度はする。その後'70年代まで再版される事になる名盤。モノラルはさほど高額ではないが、ステレオにはない密度が高く濃厚でパンチの強い音が楽しめるのがFCX番号の魅力である。改めて聴いてみてフランソワの素晴らしさを思い知らされた。ペルルミュテール、アルゲリッチ、ミケランジェリ等の名演もあるが、一つを選ぶとしたら当録音で決まりだ。文句なしの決定盤!フランソワの中でも最も有名な録音でラヴェルの協奏曲の手本のような洒落っ気タップリの演奏。英国人やドイツ人が死ぬほど頑張ってもこういう演奏はできやしない。ソロだけでなくオケがクリュイタンス/パリ音楽院o.というのも成功の重要な要素だろう。きっちりし過ぎてはラヴェルではない。砕けすぎては一時の共感のみで終わる。自由奔放なのに曲として完成度が高い。そのさじ加減がクリュイタンスならではで、これが名演の最大のポイントだろう。二人の共演はそのバランスをしっかり押さえて、いかなる新しいスタイルをも凌駕する時代を超越した演奏である。純クラシックピアニストで曲が持つジャズ的なフィーリングをしっかり出せる人は多くない。不摂生がたたり46歳で早死にしたフランス人天才ピアニストはフランスで最も愛された。ドイツは彼を退廃の象徴とみなしたのか1枚たりとも発売しなかった。プレスの種類は多く、聴く方法は多数あるが、1960年代の仏COLUMBIAレーベルで聴きたい。ステレオのみ1968年頃からCVB 836になり自動的にLa Voix De Son Maîtreからの発売となる。仏COLUMBIAレーベルは1960年代中~後期に廃止されLa Voix De Son Maîtreに統一される。英国も似たような経過をたどった。モノラルはとにかく強い音で迫ってくる!この録音ではステレオはモノラル30枚に対し1枚程度しかないので当然ステレオが極端に高額となる。逆にモノラルは極端に安価となる。需要と供給のバランスが悪いレコードである。モノラルは安価だが優秀な音質で音楽性はすこぶる高い!
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