商品コード:1298-004[Les Disques Pierre Cardin] A.デュメイ(vn) P.デュメイ(pf) / ベートーヴェン:Vnソナタ9番Op.47「クロイツェル」, バッハ:シャコンヌ, ブラームス:F.A.E.ソナタ~第2楽章 スケルツォ
商品コード: 1298-004
商品詳細:Les Disques Pierre Cardinはフランスの人気ファッションデザイナー、ピエール・カルダンが 1970 年に設立し、資金提供したレーベルである。その作品は主にジャズ (伝統的なものからモダンなフュージョンまで) であったが、イタリアのものに対するカルダンの関心も反映されており、ライセンスを取得したイタリアのプログレッシブ・ロックもいくつかリリースされている。このレーベルは、1971 年末から 1974 年にかけて Disc'Az と共同でリリースされた。これはこれらの中でも特に珍しいクラシックタイトルのLP。創業2年目の初期の発売分である。ヴァイオリン奏者のオーギュスタン・デュメイ(1949-)はパリ生まれ。3歳でヴァイオリンを始める。両親に連れられて聴きに行ったナタン・ミルシテインの演奏会がきっかけだったという。10歳でパリ音楽院に入学。13歳で卒業するという神童ぶりを発揮した。14歳で、モントルー音楽祭でリサイタルを開く。このリサイタルをシェリングとシゲティが聴いて高く評価する。その後シェリングに推薦され、南米ツアーに行く。シェリングは自分が代役を依頼されたが都合が付かず、デュメイを推薦したという。帰国後、デュメイはミルシテインへの師事を許され、更にアルテュール・グリュミオーの下で4年間師事する。グリュミオーからはヴァイオリンばかりでなく、芸術一般についても多くのものを学んだという。デュメイによると、14歳でソリストとして評価されながら、ミルシテイン、グリュミオーの下で学んだことにより、一つの作品にじっくりと取り組む姿勢を叩き込まれ、それが自分の大きな財産になっているという。コンクールを経ずに評価を高めていった希有な演奏家である。ヘルベルト・フォン・カラヤンに絶賛され、1979年にカラヤンがパリで開いた特別祝賀コンサートに招かれ共演している。ピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュには'90年代の初頭に初めて出会い、デュオを組んでいる。2008年9月から関西フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、2011年から音楽監督として来日している。これはデュメイが通常在籍しているEMI系レーベルには録音のないバッハ:シャコンヌを含む珍しいレーパートリーとなっている。デュメイの最初のEMI系録音が1977年なのでそれ以前のデビューに近い録音と思われる。但しデビュー録音は年代は不明だが10"の小品集があるので、これがデビュー録音ではない。シャコンヌとクロイツェッルという大物作品を盛り込んだ意欲作で1972年の発売時デュメイはまだ23歳であった。シャコンヌは技巧的にも確かで構成もよく立派な演奏である。ピアノのパスカル・デュメイ(1956-)はオーギュスタンの2歳下の弟。パリ国立高等音楽院ピアノ科にてピエール・サンカンに、室内楽科にてジャン・ユボーにピアノを学ぶ。演奏会、芸術祭の組織運営に興味を抱くようになり、1985年にはピアニストとしての活動を停止。 イル・ド・フランス芸術祭(Festival d'Ile de France)監督(1988-93)、エラート・レコードおよび、ワーナークラシック・フランスの芸術監督(1993-96)、ラジオ・フランスの音楽監督(1996-2000)などを経て、2001年から2008年までは 文化・コミュニケーション省音楽・舞踊・演劇・芸能局(DMDTS)にて参事官を務めた。2009年から2010年までパリ国立高等音楽・舞踊学校の学長を務めた。
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