[DECCA] E.クライバー指揮コンセルトヘボウo. / ベートーヴェン:交響曲7番Op.92
商品コード: 1299-051p
商品詳細:DECCAで最初の1950年アムステルダムでのモノラル録音。音質は腰の据わった重心の低い三角形のバランス、低音もズシリと来る。何よりクライバーのグイグイ押してくる圧迫感が伝わってくる。エネルギー密度の高い音が出てくるレーベルだ。フルトヴェングラーをお持ちの方に是非勝負してもらいたい内容。クライバーは早めのテンポで畳み込むように強い音を出してくる。DECCA社のスタンスを音で表した録音。既にLP発売直後からこのスタイルで始まったことに驚く。モノラル期の名演の一つ。1951年金内溝レーベルで初リリース。オリジナルの状態の良いプレスは滅多にない。速いテンポで進めながらも、楽器のバランスと速度の変化を実に細かな部分までコントロールした緻密な仕上がりを見せる豪快な演奏である。モノラル期の傑作といってよい。エーリヒ・クライバー(1890~1956)はウィーン生まれ、第二次世界大戦前にはベルリン国立歌劇場の音楽総監督として、ベルクなどの当時の現代音楽を積極的に紹介。その後ナチと衝突した為、息子カルロスを連れ、南米へと活動の本拠を移した。戦後はヨーロッパ楽壇に復帰したが、ドイツを中心に本格的な活動を始めたばかりの時期に亡くなってしまう。カルロス・クライバーが父の意思を継いでDGGに残した録音の数々はクライバー家の復興を体現した。1949年ー1955年の間にベートーヴェンの交響曲は、第2/3/5/6/7/8/9番の7曲(第8番は第2楽章のみ)のスタジオ録音がある。内コンセルトへボウo.とは5/6/7番の3曲あり。第7番はスタジオ録音1種のみ。
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