[COLUMBIA] W.マウツジンスキ(pf) W.ジュスキント指揮フィルハーモニアo. / リスト:Pfソナタロ短調, Pf協奏曲2番Op.21
商品コード: 1299-038p
商品詳細:日本では無名だったポーランドの巨匠マウツジンスキ。当コーナーでの紹介を重ね、近年は評価されつつある。ヴィトルト・マウツジンスキ(1914-1977)はポーランド生まれのピアニスト。発音はマウツジンスキが正しい。パデレフスキの薫陶を受け、1937年第3回ショパン・コンクールで第3位入賞。パリ音楽院でI.フィリップ、M.ロンに学ぶショパン弾き。地元ポーランド系とパリ音楽院系の両方を持つピアニストとしてショパンは定評があった。1940年、パリ・デビューを果たすが、戦火を避けて南米に渡り、1942年にカーネギー・ホール・デビュー。1945年、戦争が終わると拠点をスイスに移し、ロンドン・デビュー。1960年には、ワルシャワで開かれたショパン生誕150年祭で18回のコンサートを行って大評判となり、ワルシャワ・ショパン協会の名誉会員に選ばれ、ショパン・コンクールの審査員も務めた。その翌1961年2月28日に日比谷公会堂においてオール・ショパン・プログラムが開かれた。LP期初頭からCOLUMBIAの専属として多くのショパンのソロ作品を録音、他にもメジャー協奏曲を録音している。フランソワのようなエンターティナーではなく、ポーランドにおけるショパン演奏の正当的後継者とみなされている。地味だが味わい深く、力で弾き込むタイプではない。力任せの打鍵は決して見せない。それどころか軽快さすら感じるスタイル。しかし決して軽々しい演奏ではなく最後には重厚さの余韻を残す。彼のスタイルは1980年代に入り軽さを重視し、技巧偏重の風潮の中で次第に忘れらた存在になってしまった。しかしマウツジンスキのショパンこそが正当なスタイルであることは風潮とは関係がない。必ず原点回帰の時がやってくる。その時これらの録音が注目を集めることは明らかである。ポーランドのスタイルを音で体現してくれるピアニスト。仏COLUMUBIAに籍を置きつつ、地元ポーランドでも録音を行った。ショパン弾きとして名を知られ、リストの録音は多くないが、卓越した技巧も併せ持ち、リストのデモーニッシュな気分も見事に表現している。
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