[COLUMBIA] H.リヒター・ハーザー(pf) H.v.カラヤン指揮ベルリンpo. E.フィンケ(vc) / ブラームス:Pf協奏曲2番Op.83
商品コード: 1299-029
商品詳細:ハンス・リヒター=ハーザー(1912-1980)はドイツ・ドレスデンの生まれのピアニスト。地元の音楽院でハンス・シュナイダーに師事。13歳でドレスデン・アカデミーに入学し、ピアノだけでなくヴァイオリン、打楽器、指揮法も学んだ。1928年にデビューし、1928年から演奏活動を開始し、1930年にはベヒシュタイン賞を受賞した。 第二次世界大戦中からデトモルトに移り住み、1945年から1947年までデトモルト交響楽団の音楽監督を務めた。1946年から1962年まで北西ドイツ音楽院でピアノを教えていた。そして1953年、転機が訪れる。病気になったソリストの代役でバルトークのピアノ協奏曲第2番を演奏し(指揮はパウル・ファン・ケンペン)、注目を浴びたのだ。1959年には「皇帝」のソリストとしてセンセーショナルな成功を収め、満を持してアメリカ・デビュー。『ニューグローヴ世界音楽大事典』によると、1970年にベートーヴェン生誕200年記念を迎えるにあたり、聴衆の強い要望でピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲を弾いていたという。それくらいドイツのベートーヴェン弾きとして定評があった。1955年から同院院長の座にあった。1959年にはアメリカ・デビューを果たし、1963年にはザルツブルク音楽祭にも出演した。録音が少なく、大半が英国COLUMBIAレーベルになる。ベートーヴェンのピアノ・ソナタでは、第1番、第3番、第21番「ワルトシュタイン」、第30番がある。リヒター=ハーザーのスタイルはいかにもドイツ的であり、しっかりした構築力の基、実直な音を無駄なく出し、意匠を排した気骨を感じさせる。生真面目だが愉しませる術も身に着けている。このブラームスでも自身のスタイルを反映した演奏となっていて、カラヤンの意思とは別に自分のスタイルが貫徹した音楽である。カラヤンの方がハーザーに合わせているように感じる。カラヤンに対し自身を曲げない数少ないソリストだろう。
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