[CLASSIC] パスカルQt. W.ゲルハルト(va) / モーツァルト:弦楽五重奏曲5番K.593, 弦楽五重奏曲6番K.614
商品コード: 1299-020
商品詳細:お馴染みパスカルQt.による名盤、モーツァルト:弦楽五重奏曲全集はプレスも多いので箱でお持ちの方は多いと思われる。米国Concert Hall音源でフランスではGuilde Internationale Du Disque~4枚組の箱で発売されMMS 3014-7が各レコード番号になる。このGuilde Internationale Du Disqueからは単売は発売されず、箱のみしか存在しないことは御承知の通り。フランスではGuilde Internationale Du Disqueとは別のルートでCLASSICレーベルからも単売が発売されていたことは知られていない。音源は米国Concert Hall なので米国以外では複数の発売があってもおかしくない。何方が古いかと聴かれれば恐らく1956年の同年発売と思われる。プレスは何方もM6スタンパーが付いたPathéプレスである。丁度2種店頭にあったので同じ2種のプレスをくまなく比較したところ、手書きのCHS-***で始まる米国型本体マトリクスはまったく同じ、Mスタンパーは両方ストレートでA面(K.593)はM6 147855で同一、B面(K.614)はM6 147856でやはり同一、パテキュラーのA面はGuilde Internationale Du DisqueがXPARTX 18881、CLASSICはPARTX 18881-1、B面がGuilde Internationale Du DisqueがPARTX 18882、CLASSICはPARTX 18882と違いはパテキュラーのA面に僅かな違いが見られただけであった。プレス自体は何方も内溝フラット重量盤で構造は同じ。最後の音質に関してはほぼ同じといえる範囲に収まり、僅かな違いは誤差の範囲を超えないレベルである。厳密には完全に同じではなかった。CLASSICの方が僅かに大人しい印象を持ったが些細な差である。つまりPathéは2つの異なる会社から同じ時期にプレスの依頼を受けて、まったく同一のマスターではないが極めて近しいマスターで2種のプレスを行ったと見るのが妥当である。マトリクスがそう示している。恐らくプレスに使用した器材も同じであるか、隣接したものだろう。時期に関してはマトリクスから同時期であるとしか言えない。最後に重量を測定したがGuilde Internationale Du Disqueが230g、CLASSICは227gとこちらも誤差の範囲で同じである。気になる点は僅かではあるがCLASSICのほうが柔らかい音質に感じたことは事実であり、Pathéがそのようなコントロールを意図的に行ったかどうかは不明である。フランスやドイツでは同時期に異なる複数のレーベルから同じ内容のLPが発売されることは時折あることなので不思議ではないが、音質が僅かでも違うということはマトリクスには現れない・技師による調整があったのでは?と推測する意外にない。当然数の多い、Guilde Internationale Du Disqueの箱より希少なCLASSICが高額になる点は市場原理でやむを得ない。箱でお持ちの方にはそれで十分といえるが、とことん拘るならばCLASSICレーベルは同じ工場で製造された別プレスとして価値があるだろう。尚全4枚ともCLASSIC盤が存在するか不明(当社に入荷は無い)。また弦楽四重奏曲にはCLASSIC盤は存在しないと思われる。
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