商品コード:1300-042p[MELODIYA] V.トレチャコフ(vn) N.ヤルヴィ指揮モスクワpo. / チャイコフスキーコンクール・1966・優勝記念録音/パガニーニ:Vn協奏曲1番Op.6
商品コード: 1300-042p
商品詳細:ヴィクトル・トレチャコフ(1946-)はロシア生まれのヴァイオリニスト。1956年にモスクワ中央音楽学校でユーリ・ヤンケレヴィチの講義を受け、その後モスクワ音楽院に進む。1966年に19歳で、第3回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。その時の記念録音が当LPである。オイストラフの影響が顕著であると言われるがトレチャコフ独自の演奏様式は、表情豊かなフレージングによってもたらされ、非の打ち所のない演奏技巧や音楽的な洞察の深さによって支えられている。1987年にソ連人民芸術家に指名されており、その他にグリンカ賞や、ユーリ・バシュメト国際慈善基金のショスタコーヴィチ賞を授与されている。近年では、国家功労賞を授与された。1986年から1994年までチャイコフスキー国際コンクールの審査委員長を務めた。多くのVn奏者がそうであるように、これが生涯最高の録音となった。トレチャコフは、ややオイストラフの影響はみられるが、洗練されすぎず温かみのある表現を持つ。グラチ等とは正反対のタイプといえる。人間臭い音を出し、人懐こく感じられる奏者である。ここでは技巧を駆使してクリアー且つ大胆な表現で圧巻の演奏を見せた。コンクールで優勝も頷ける内容といえる。オイストラフの後継者とする向きもあるが、オイストラフほどロシア的な印象は感じない。近年ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールが開催され、2021年の第2回大会で河井勇人(東京芸大2年)が第1位に入賞した。トレチャコフは元々美音を武器とするヴァイオリン奏者だが、技巧曲では人が違ったかのような機関銃のような技巧を大胆に披露してくれる。チャイコフスキー国際コンクールで優勝しただけの実力を持った本物の名手である。もっと注目されてしかるべきヴァイオリン奏者。これは1966年コンクール優勝記念録音である。
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