商品コード:1300-035n[DECCA] E.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo. ジュネーヴ・モテットcho. B.レチツカ(s) L.ドゥヴァリエ(ca) H.キュエノー(t) 他/ ストラヴィンスキー:バレエ・カンタータ「結婚」, 詩篇交響曲
商品コード: 1300-035n
商品詳細:バレエ・カンタータ「結婚」は合唱、4台のピアノと打楽器が織りなす強烈な音響で知られる作品。1919年には自動ピアノ(ピアノラ)、電気ハーモニウム、打楽器アンサンブル、2台のツィンバロムを用いた編成で作業を進め、第2場まで終了していたが、演奏の困難さを考慮してこれも中断している。初演はエルネスト・アンセルメの指揮で1923年6月13日にパリのゲテ・リリック座において、バレエ・リュスにより上演された。最終的にピアノ4台とシロフォン、ティンパニ4、クロタル2(H、Cis)、ベル、大太鼓、小太鼓2(響き線の付いたものと付かないもの)、ドラム2(響き線の付いたものと付かないもの)、タンブリン、シンバル、トライアングル、混声合唱(4声)、独唱4(ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バス)という構成で演奏される。2部構成。第1部はさらに3場に分かれる。登場人物が特定の歌手と一致していないことが大きな特徴となっている。教会旋法的、あるいはロシア民謡的な旋律は第4場の一部を除き、すべてストラヴィンスキー自身によるオリジナルである。打楽器を中心とした器楽パートは、ピアノやシロフォンも旋律的というよりは打楽器的に扱われる。ストラヴィンスキーによれば、この作品は田舎の婚礼を描写するものではなく自由なディヴェルティスマン風となるもの、とのこと。1981年にはピエール・ブーレーズが自動ピアノと2台のツィンバロム他の編成による1919年版を初演した。様式的にはカンタータとも言い難く、管弦楽曲の枠にも声楽曲の枠にも収まらない極めて前衛的な構成の曲である。いきなりソプラノによる東洋風のメロディーが打楽器とともに表れる。4台のピアノも殆ど打楽器として使用される。決して田舎の結婚式を連想させるものではない。オケ好き、ストラヴィンスキー好きのどちらも驚かせるような斬新な曲である。ストラヴィンスキーの天才的な才能を感じられる曲である。
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