商品コード:1300-032n[DECCA] E.アンセルメ指揮パリ音楽院o./E.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo. / プロコフィエフ:交響曲1番Op.25「古典的」, ビゼー:交響曲 ハ長調
商品コード: 1300-032n
商品詳細:この2曲はオリジナルのカップリンではない。何方も1953年にパリとスイスで録音され、別々の10"で翌年に発売されている。その後それぞれ他の曲をカップリングされ1953/1955年に12"化された。更に1957年この2曲がカップリングされLXT 5380の番号が付与されて発売に至った複雑な経緯を持つ12"である。とはいえ1953年録音が1957年にプレスされたものを再版と呼ぶには忍びなく、カップリング替えLPと呼ぶことにする。元々10"が初出だった曲は何れもこのような12"化を辿るか、そのまま廃版となるか何方かの運命を辿る事になる。そのあたりは発売会社次第という事である。3つの段階を経て、また世に出たこの2曲である。当然DECCAの12インチ化すべき音源であるとの意思が働いた結果であると見るべきである。1960年代初期に再録音されLXT/SXLで発売され中古市場の人気をさらうLPだが、旧録音は忘れられる傾向が強い。それは日本人の中にモノラル録音はプアであるという意識がまだ働いているからに違いない。特にDECCAの場合は旧録音が内容的には優れていることが大半である事実を忘れるべきではない。1953年と言う年はDECCAにとってモノラルの録音技術が飛躍的に伸びて数年間続く絶頂期の幕開けといっても過言ではない時期である。すこぶる音質はクリアでダイナミクス。数年後からモノラルのクオリティは低下傾向となる。この辺りのモノラル録音はパワーが強いので数回のカップリング替えではびくともしない。マトリクスをみれば最初に使われたマスターを使用している。そのあたりにもDECCAの技師たちの職人魂を感じるのである。カップリング替えLPと言えども圧倒的モノラルのエネルギーがあり、モノラル・オーディオファイルプレスとした。アンセルメとプロコフィエフはイメージが湧かないが、アンセルメはロシア作品のスポークマンである。独自のスタイルで料理されたプロコフィエフは万人を唸らせるはずである。
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