商品コード:1301-027[PHILIPS] W.サヴァリッシュ指揮ウィーンso. / シューベルト:交響曲9番「グレイト」D.944
商品コード: 1301-027
商品詳細:サヴァリッシュがPhに在籍していた時期に、ウィーンとのいくつかの録音がHiFistereoで世に出ている。これらは同時代の指揮者に比べ、過小評価されている。確かに多くの録音の中には、評価が分かれるものもあっただろう。しかし、ウィーンso.との録音は、自信を持ってお薦めできる。オケ良し、音質良しで、もう立派なお膳立てができている。だが、サヴァリッシュも漫然と臨んだわけではない。彼の中にある大袈裟を嫌う所が功を奏し、シンプルで美しい「グレイト」になった。ヴォルフガング・サヴァリッシュ( 1923- 2013)はドイツ、バイエルン州ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽大学卒業後、ザルツブルクにてイーゴリ・マルケヴィチに学んでいる。ウィーン交響楽団やハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者を歴任した。スイス・ロマンド管弦楽団では創設者エルネスト・アンセルメ亡き後のオーケストラの再構築に尽力した。1950年代後期~英国EMIに録音を行うようになる。1957年にロンドン・デビューした際にエリーザベト・シュヴァルツコップの伴奏者として、フィルハーモニア管弦楽団を指揮したこと、バイロイト音楽祭に開幕演目の『トリスタンとイゾルデ』で初出演を果たしたことなどで、シュヴァルツコップの夫でありEMIの敏腕プロであったウォルター・レッグの目に止まり、レッグが創設したフィルハーモニア管を指揮し、いくつかの録音が任された。時期的に英COLUMBIAの看板指揮者であったカラヤンがベルリンフィルの音楽監督に就任し、ベルリンフィルと接近した時期と重なる。カラヤンのEMI離脱を予感していたウォルター・レッグは、この時期からカラヤンに変わるドイツ系指揮者を探していたものと思われる。その有力候補にサヴァリッシュが居たことは間違いないだろう。1960年頃突然PHILIPSに移籍する。理由は不明だがHi-FI STEREOの時代に重なり多くのメジャー作品をPHILIPSにHi-FI STEREOレーベルで残すことができた。丁度1960年にウィーン交響楽団の首席指揮者に任命されている。その為PHILIPSではウィーンso.振ることが多く、PHILIPSに移籍したことでフィルハーモニア管弦楽団~ウィーン交響楽団へと異なる大物オケの録音を聴くことができる。1964年11月NHK交響楽団の招聘で初来日以来、ほぼ毎年のように来日した。レコードの上での人気はさほど大きくなかったが2013年に亡くなったニュースと共に一気に人気が出て、急にLPの価格が二倍に跳ね上がった曲もあった。中でもこの「グレイト」は時代、オケも良く、ステレオはHi-FI STEREOレーベルとあって、突然人気が出た1枚である。サヴァリッシュのスタイルは一見地味だが、この地味さが見直されるようになったのだろう。
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