[ANGEL] L.コーガン(vn) C.ブリュック指揮パリ音楽院o. / ブラームス:Vn協奏曲Op.77
商品コード: 1302-041
商品詳細:コーガンはブラームスを何度か入れているが、このC.ブリュック指揮パリ音楽院o.と入れたCOLUMBIA録音がコーガンの最初の録音である。1955年頃のモノラル録音でステレオは存在しない。コーガンも、そしてオケも燃えている演奏と言える。後年コーガンは少し大人しくなってしまうが、この頃はすごい情熱を発散していて、さらにあの美しい絹のような音を出している。良い時代だと思う。ブラームス名演は数あるが、これも十指に残る名演の一つと確信する。モノラルのみ存在。ステレオ派が気の毒になる一枚! ここで登場した米国ANGELには欧州盤にはない特徴がある。それはジャケットデザインである。フランス盤には楽器のイラストが用いられ、英国ジャケットにはコーガンの写真が使われた。何方もさほどインパクトのあるものではない。しかに何故かANGELだけカッサンドル工房による秀逸でこれぞ「カッサンドル」と言いたくなるような素晴らしいデザインである。フランスのデザイナーであるカッサンドル工房は米国への依頼も受けていたようでフランスで使用されなかった素晴らしいデザインを米国側に提供していたケースはこれだけではない。ジャケットを気に入って買ってしまうことを「ジャケ買い」などと言うようだが、これぞ「ジャケ買い」に値するジャケットではないだろうか?因みに米国ANGELのプロコフィエフ:Vn協奏曲2番+モーツァルト:Vn協奏曲3番の33CX 1744の米国発売のANG 35344にも同じデザインが使用されていた。勿論欧州では全く出ていないANGELだけが保有しているデザインである。尚ジャケット製造はパテ社でお馴染みのMercure Editeur. Parisの記載あり。ジャケット裏にはパリでLipnitzkiが撮った写真であることが記載されている。音質は米国盤よりフランス/英国盤が勝ることは事実だが、ANGEL盤がひどいという事はなく、あくまで比較すればそうなるということ。このプレスでも十分愉しんでいただける。もし余裕があるなら盤はフランスでジャケットは米国という2種持ちは究極の贅沢と言えるだろう。ブラームスの協奏曲はあまりに多いが、コーガンの初回録音はやはり無視できない名演だろう。
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