[DECCA] G.カヴァッツェーニ指揮フィレンツェ五月音楽祭o. / オペラ管弦楽曲集/マスカーニ, プッチーニ, A.カタラーニ, ロッシーニ, ヴェルディ, ベッリーニ, ドニゼッティ
商品コード: 1303-041p
商品詳細:1956年イタリア・フィレンツェにて英国DECCAチームが録音したもの。イタリア・オペラから序曲や間奏曲などの管弦楽部分を集めた「オペラ管弦楽曲集」でオリジナル・タイトルは「Orchestral Highlights From The Operas」。指揮者はジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(1909 - 1996)でイタリア・ロンバルディア州ベルガモの生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院、ミラノ音楽院に学ぶ。1948年から約50年間にわたりミラノ・スカラ座の首席指揮者であり、1965年~1968年には芸術監督を務めた。イタリア・オペラに通暁し、伝統を守る存在だった。生地の大先輩であるドニゼッティの作品を蘇演した功績は大きい。1976年にはヴェルディの『椿姫』を指揮し、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でのデビューを果たした。また作曲家としてはコンチェルト・ベルガマスコ等のいくつかの協奏曲や独奏曲を書き、評論家としても活躍した。録音こそ少ないがイタリアが生んだ巨匠でスカラ座の音楽監督時代は1965-1968年の3年間。グィード・カンテッリの後任であった。ガヴァッツェーニの後任はクラウディオ・アバドが1968-1986年の18年間を務めた。ガヴァッツェーニが亡くなった1996年スカラ座は、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』の第2楽章をリッカルド・ムーティの指揮で演奏し、その業績を称えた。アルトゥーロ・トスカニーニが亡くなって以来のことである。このLPは当社初入荷の珍しい番号で英国では1957年モノラルのみ発売された。米国のみ1959年ステレオが発売された。「オペラ管弦楽曲集」なのでここに歌手は登場しない。日本では馴染みの薄い歌劇も登場するが、あくまでイタリアでの録音であり、イタリア人ガヴァッツェーニが選定に関与した選曲である。尚イタリアのオケで耳にするフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団はイタリアのフィレンツェにあるオーケストラである。フィレンツェ五月音楽祭劇場(イタリア語: Teatro del Maggio Musicale Fiorentino)の座付きオーケストラであり、フィレンツェ五月音楽祭(イタリア語: Maggio Musicale Fiorentino)の中核オーケストラでもある。フィレンツェ五月音楽祭は1933年にヴィットリオ・グイにより創設された常設オケである。臨時編成でないオーケストラが音楽祭管弦楽団を名乗ることも現代では異例である。活動の場であるフィレンツェ五月音楽祭劇場は1862年にヴィットーリオ・エマヌエーレ劇場(イタリア語: Politeama Fiorentino Vittorio Emanuele)として設立。フィレンツェ歌劇場、もしくはフィレンツェ市立劇場(イタリア語: Teatro Comunale di Firenze)とも呼ばれる。録音が行われたペルゴラ劇場はフィレンツェにある歴史あるオペラハウス。ローマ風にかき集められた半円形の客席ではなく、箱を重ねて建てられた最初のもので、この形式ではイタリア最古と考えられており、350年以上同じ敷地にある。オペラは、毎年恒例のフィレンツェ五月音楽祭の期間中にのみ上演される。
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