[DECCA] P.マーク指揮パリ音楽院o. / ロッシーニ:序曲集/ウィリアム・テル, シンデレラ, セミラーミデ, 泥棒かささぎ
商品コード: 1303-036p
商品詳細:ペーター・マークはパリ音楽院o.を振って幾つかの名盤を残しているがこれもその一つ。ステレオは極めて高額なことで知られる。このロッシーニ:序曲集で4曲と曲数を抑え、音質を重点に置いた録音のようである。6曲程度入ってもおかしくないが、そこは4曲としたプロデューサーの見識が光る。しかしプロデューサー名は不明。録音は1958年だが正確な日時は不明。例によって英DECCAチームによる器材持ち込み録音であろう。ロッシーニ:序曲集はF・ライナー/シカゴso.やG・セル指揮/クリーヴランドo.、DECCAにはガンバのデビュー録音などもある録音が多い曲である。しかしマークの演奏は特別である。どんな曲でもマークの演奏には何らかの悦楽がある。音楽の悦びが必ず感じられる。だから人気が高く、ステレオは高くとも多くの方が希望されるのである。このロッシーニ:序曲集のも全く同様の事が言える。バレエ音楽集が勿論有名ではあるが、どのような録音にも共通のものが宿っているのである。マークは決して巨匠といえるような大指揮者ではない。当時では若手であった。しかしマークが残したLPは聴いたものを心地好くする魔法のよなものが仕込まれていると感じてしまう。塩化ビニールに魔法など仕込めるはずもないのだが、実際にそう感じてしまうのである。それはモノでもステレオでも同じであるが再版では薄くなってしまう。既に幾つかのロッシーニ:序曲集をお持ちの方にこそ聴いていただきたい録音である。
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